皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく歴史を学んでいきましょう。
平安時代の記事では、藤原道長・頼通親子が「摂関政治(せっかんせいじ)」で絶大なパワーを持っていたお話をしました。娘を天皇のきさきにして、生まれた子(孫)を天皇にし、自分が「摂政(せっしょう)」や「関白(かんぱく)」として政治を思いのままに動かす……まさに藤原氏の独壇場でしたね。
しかし、歴史は動きます。
「いつまでも藤原氏の思い通りにはさせないぞ!」と、天皇サイドが逆襲を始めたのです。その切り札が、今回紹介する「院政(いんせい)」です。
「上皇ってなに?」「なんで引退したのに政治ができるの?」という疑問を、世界一わかりやすく解説します!
院政~上皇の政治~
1. 院政とは? 「引退後の自由」をフル活用した裏ワザ!
院政とは、天皇が位をゆずって「上皇(じょうこう)」となり、天皇に代わって「院(いん)」で政治を行うことです。
- なぜ都度「上皇」になるの?: 当時は、天皇のままだと儀式やルールに縛られて、自由な政治がしにくい面がありました。でも、一度引退して「上皇」になれば、藤原氏(摂政・関白)の口出しを無視して、自分のやりたい政治ができるようになったのです。
- 最大の目的: 「自分の息子や孫を確実に天皇にし、藤原氏に権力を渡さないこと」です。
2. 院政のパイオニア:白河上皇(しらかわじょうこう)

この「院政」というシステムをガチで定着させたのが、白河上皇です。
白河上皇は、位を幼い息子にゆずって上皇になると、摂政や関白の力をグッとおさえて、自分の身の回りの世話をする「北面(ほくめん)の武士」や身分の低い貴族を自分の部下として使いました。
★ ここがポイント!:白河上皇の絶大な権力
白河上皇は、「自分の思い通りにならないものは、鴨川の水、サイコロの目、比叡山のお坊さん(山法師)だけだ」と言ったという伝説があるほど、強大なパワーを持っていました。
3. 【比較表】摂関政治 vs 院政(ここがテストに出る!)
受験生が一番間違いやすいポイントです。この表を丸暗記すれば、点数が爆上がりします!
| 項目 | 摂関政治(せっかんせいじ) | 院政(いんせい) |
| 主役 | 貴族(藤原氏) | 上皇(元天皇) |
| 関係性 | 天皇の「おじいちゃん(外祖父)」として支配 | 天皇の「お父さん(父)」として支配 |
| 権力の源 | 娘を天皇のきさきにすること | 親子関係という絶対的な血縁 |
| 支えた力 | 伝統と家柄 | 武士(北面の武士など)や荘園の財力 |
4. 院政がもたらしたメリット・デメリット
院政は、日本という国の形を大きく変えました。
★ メリット:
- 天皇家の権力復活: 藤原氏の独占をストップさせ、天皇家が実権を取り戻しました。
- 新しい人材の登用: 身分にとらわれず、実力のある武士や低い身分の貴族を仕事に使うことができました。
- 財産の蓄積: 全国から上皇のもとに「荘園(しょうえん:プライベートな土地)」が集まり、上皇は超お金持ちになりました。
★ デメリット:
- 武士の台頭: 上皇が自分の守りのために武士を使い始めたことで、のちに武士が「自分たちこそが最強だ」と気づき、平清盛(たいらのきよもり)のような武士の政権が誕生するきっかけになりました。
- 二重の政治: 「今の天皇」と「引退した上皇」の二人がいるため、命令が二つ出て混乱することもありました。
5. 基礎用語の確認!一問一答(テストに出るよ!)
【問1】 天皇が位をゆずった後の称号を何といいますか?
【問2】 上皇が、摂政や関白の力をおさえて行った政治を何といいますか?
【問3】 1086年、最初に本格的な院政を始めた人物は誰ですか?
【問4】 白河上皇が身辺警護のために置き、武士が成長するきっかけとなった組織を何といいますか?
【問5】 院政の時期、上皇が財力を蓄えるために全国から集めた私有地を何といいますか?
6. 一問一答・答え
【問1】 上皇(じょうこう)
【問2】 院政
【問3】 白河上皇
【問4】 北面の武士(ほくめんのぶし)
【問5】 荘園(しょうえん)
7. 入試、定期テストに出やすい記述問題と答え
【問題】
白河天皇が、天皇の位をゆずってまで「上皇」として政治を行おうとしたのはなぜですか。その目的を説明しなさい。
【答え】
摂政や関白(藤原氏)の力をおさえて、自分の思い通りの政治を行い、自分の子孫に確実に皇位を継がせるため。
8. まとめ







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