「中国分割」「パイを切り分ける列強」についてわかりやすく簡単に解説

歴史
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 日清戦争後

 清(中国)は弱体化

 列強(一等国)は中国の権利を競って手に入れた

 「中国分割」とは

 わかりやすく簡単に解説していきます。

キーワード

・中国分割

・パイを切り分ける列強

中国分割

① アヘン戦争

 清(中国)はイギリスとの戦争に負けました。

 アヘン戦争です。

アヘン戦争

 清をアヘンが厳しく取り締まるとイギリスが清に戦争を起こしたこと

 アヘン戦争の講和条約で「南京条約」を結びます。

南京条約

(1) 清は港を開港

(2) 清に関税自主権がない

(3) イギリスの領事裁判権を認める

 清にとって不平等な条約でした。

 アヘン戦争に負けた清は、欧米列強と不平等条約を結ばされます。

 欧米列強に支配されるようになっていきます。

② 日清戦争

 清は日本との戦争にも負けました。

 「日清戦争」です。

 日清戦争の講和条約の「下関条約」を結びました。

下関条約

(1) 朝鮮の独立を認める

(2) 日本に遼東半島、台湾、澎湖諸島をゆずる

(3) 賠償金を支払う

 日本に領土や賠償金をわたすことになりました。

③ 中国分割

(1910年の中華帝国の地図 出典:Wikipedia

 日清戦争の後、清の弱体化を見た日本を含む列強(一等国)は清に襲いかかります。

 「中国分割」です。

 列強は清から

 中国の港湾の租借権、鉄道の敷設権、鉱山の開発権

 などを奪っていきました。

 イギリス、フランス、ロシア、ドイツ、日本が租借権、敷設権、開発権を獲得していきます。

④ パイを切り分ける列強

(風刺画「パイを切り分ける列強」 出典:Wikipedia

 歴史の教科書によく登場する風刺画です。

 パイは清(中国)を表わしています。

 後で手を挙げているのが清(中国)です。

 清を列強で切り分けています。

 列強は左からイギリス、ドイツ、ロシア、フランス、日本

 最も積極的にパイを切り分けている国どこでしょうか?

 「ドイツ」です。

 ドイツは植民地が少なかったので、最も積極的に参加しています。

 「日本」は日清戦争に勝って最も有利なはずです。

 ナイフではなく日本刀を持ってきています。

 しかし、日本刀を持たせてもらえませんでした。

 絵を見ると対立している国が分かります。

 まず「イギリス」と「ドイツ」です。

 にらみ合っているので分かりやすいです。

 もう1つあります。

 「ロシア」と「日本」です。

 ロシアは日本の方を向いていません。

 しかし、ナイフは日本に向けられてい

 この対立から「日露戦争」へと突入していきます。

 

まとめ

  1. 清はイギリスとのアヘン戦争に負け欧米列強と不平等条約を結んだ
  2. 清は日本との日清戦争に負け下関条約で領地をゆずり賠償金を支払った
  3. 日清戦争後、清が弱体化し、欧米列強が中国に進出を強めた
  4. 列強は清から中国の港湾の租借権、鉄道の敷設権、鉱山の開発権を獲得していった
  5. パイを切り分ける列強」で、パイは清(中国)を表わしている

用語確認 一問一答

① 清がアヘンの取り締まりを強化したことでイギリスが起こした戦争

② アヘン戦争の講和条約

③ 日本と清との戦争

④ 日清戦争の講和条約

⑤ 欧米列強により清から中国の港湾の租借権、鉄道の敷設権、鉱山の開発権を獲得したこと

用語確認 一問一答 ~答え~

① アヘン戦争
② 南京条約
③ 日清戦争
④ 下関条約
⑤ 中国分割

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