「憲政の常道」と政党政治の黄金時代を世界一わかりやすく解説!~誰がリーダーを決める?~

昭和時代
この記事は約6分で読めます。

皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく歴史を学んでいきましょう。

今の日本では、選挙で勝った政党のリーダーが総理大臣になるのが「当たり前」ですよね。でも、100年前の日本は違いました。貴族や軍人が話し合って決める時代から、「国民の意見でリーダーを決めよう!」という理想に燃えた時代があったんです。

それが政党内閣(せいとうないかく)の全盛期。 そして、その時代の合言葉が憲政の常道(けんせいのじょうどう)です!

「憲政の常道って何?」「なぜ100年前の選挙がすごかったの?」 今回は、日本の民主主義が一番熱かった時代と、その裏側にあるドロドロの対立まで、世界一わかりやすく解説します!

憲政の常道


1. 「憲政の常道」ってなに? ―― 二大政党の交代劇

1924年から1932年までの約8年間、日本には「素晴らしい政治のルール」が定着しました。それが憲政の常道です。

簡単に言うと、「選挙で勝った政党が政権を握り、もし失敗したらもう一つの大きな政党に交代する」という仕組みです。

当時の二大政党はこの2つ!

  1. 立憲政友会(りっけんせいゆうかい):伊藤博文が作った伝統ある政党。
  2. 憲政会(のちの立憲民政党):加藤高明らが率いた、都市部の支持が強い政党。

この2チームが交互に政党内閣を組織し、国民の期待に応えようとしたのです。


2. 1928年:ついに実現!初の「男子普通選挙」

1925年に成立した普通選挙法(25歳以上の男子なら誰でも投票OK!)に基づき、1928年(昭和3年)に初めての選挙が行われました。

それまでは「高い税金を払っているお金持ち」だけの特権でしたが、この選挙からは貧しい農民も労働者も、一票を投じることができるようになったのです。

  • 有権者の激増: これまでの約4倍の人々が投票所へ向かいました。
  • 新しい政党の出現: お金持ちだけでなく、働く人たちの代表である「無産政党(むさんせいとう)」が誕生しました。
    • 労働農民党(ろうどうのうみんとう)
    • 社会民衆党(しゃかいみんしゅうとう) など。彼らは初めて議席を獲得し、世の中を驚かせました。

3. 政党の裏側:財閥と地主をバックにした戦い

二大政党は、実はそれぞれ強力な「スポンサー」と結びついていました。

  • 立憲政友会
    • 支持基盤: 地主や地方の有力者。
    • 財閥とのつながり: 三井(みつい)と仲が良かった。
  • 憲政会・立憲民政党
    • 支持基盤: 都市部の商工業者やインテリ層。
    • 財閥とのつながり: 三菱(みつびし)と仲が良かった。

「三井の政友会か、三菱の民政党か」と言われるほど、財閥との癒着が深まっていきました。これが後に「政党は自分たちの利益ばかり考えている!」という国民の怒りにつながってしまうのです。


4. 政党政治の「行きづまり」 ―― なぜ終わったのか?

理想的だった憲政の常道も、徐々にボロが出てきました。

  1. 汚職とわいろ: スポンサーである財閥を優遇し、裏でお金を受け取る不祥事が相次ぎました。
  2. 不景気への無力: 世界恐慌昭和恐慌が起きても、政党同士が足の引っ張り合いをしていて、有効な対策が打てませんでした。
  3. 五・一五事件(1932年): 犬養毅首相が軍人に暗殺され、ついに政党内閣の時代は幕を閉じました。

5. 実力確認!一問一答(テスト・受験対策)

【問1】 1924年から1932年まで続いた、二大政党が交互に政権を担当する慣習を何といいますか?

【問2】 1925年に制定された、納税額の制限をなくした選挙法を何といいますか?

【問3】 1928年、普通選挙法の下で行われた初めての選挙で議席を獲得した、働く人々のための政党を何といいますか?(総称でも可)

【問4】 立憲政友会が主に支持基盤としていた、土地を貸して収入を得ていた層を何といいますか?

【問5】 三井や三菱など、巨大な資本を持ち、政党と深く結びついていた企業グループを何といいますか?


6. 一問一答の答え

【問1】 憲政の常道

【問2】 普通選挙法

【問3】 無産政党(または労働農民党、社会民衆党など)

【問4】 地主

【問5】 財閥


7. テスト・受験に出る論述問題と答え

【問題】 大正から昭和初期にかけて行われた「憲政の常道」とはどのような政治のあり方か、簡潔に説明しなさい。

【答え】 衆議院の多数を占める政党のトップが首相となって政党内閣を組織し、不祥事などで内閣が倒れた場合には、野党の第一党が次の政権を引き継ぐという、二大政党が交代で政権を担当する政治の慣習のこと。


8. まとめ

  1. 憲政の常道によって、選挙で選ばれた政党が交互にリーダーを務める民主的なルールができた!
  2. 1928年には初の普通選挙が行われ、労働農民党などの新しい勢力が登場した!
  3. 立憲政友会立憲民政党は、それぞれ地主財閥(三井・三菱)と深く結びついていた。
  4. 汚職事件や昭和恐慌への対応の遅れが原因で、国民の支持を失い、軍部の台頭を招いてしまった!


コメント

タイトルとURLをコピーしました