江戸時代に頻発した打ちこわし
打ちこわしとは米を買い占めた商人を襲うこと
打ちこわしが起きる理由は何か
打ちこわしや一揆の違いは何か
わかりやすく、簡単に解説していきます
キーワード
・打ちこわし
打ちこわし
① 打ちこわしとは
打ちこわしは、米屋を基本として、金貸しや大商人、お店を襲うことです。
基本的には米を買いしめた商人を襲います
米を買いしめた商人を襲う
② 打ちこわしを行う理由
どうして米を買いしめた商人を襲ったのか?
米を買いしめた商人を襲うには理由がありました。
打ちこわしが起きる時期は「ききんが起きたとき」や「米の値段が上がったとき」が多くなっています。
米が不作になるとききんになります。
ききんが起きると、米が足りなくなり、米の値段が上がります。
その上、百姓は米がとれなかったため、収入が減ってしまいます。
商人は「米の値段が上がれば儲けられる」と考え「米の買い占め」を行います。
一般の人々は、ききんで米がとれなくて収入が減ります。
一般の人々は
・ききんで米がとれなくて収入が減る
・米が不作だったため、米不足で米のねんだんが上がる
商人は
・米を買い占めることで米の値段が上がる
・買い占めた米は値段が上がりきったときに売る
一般の人々が金銭的に不利になる
大商人は大儲けできる
仕組みになっていました。
そのため、米を買いしめた商人を襲う「打ちこわし」が起きました。
一般の人々の行動する気持ちが分かります。
③ 打ちこわしのルール
一見、商人を襲っているのでルールがないように思えます。
しかし、打ちこわしにはルールがありました。
「打ちこわし」のルール
・人を傷つけない
・武器や火気は禁止
・米を盗まない
ルールが守られていたかは分かりません。
「米を盗まない」ことは行動の正当性を表わしています。
「米が欲しい」のではなく、米を買い占めた商人を「こらしめる」ものだったのかもしれません。
襲うのは良くないですけどね。
④ 打ちこわしが起きた時期
徳川吉宗の享保の改革
享保の改革の時期に「打ちこわし」が起きました。
徳川吉宗は江戸幕府の収入を増やすために新田開発を行い田んぼを増やします。
年貢は増えます。しかし、米の量が増えたため、米の価格が下がります。
江戸幕府の収入を増やすために、米の値段を上げようと考えます。
商人に「米を買い占めて値段を上げるように」させます。
買い占めた結果、米の値段は上がります。
「打ちこわし」が起こりました。
田沼の時代
田沼意次が老中だった時にも起きました。
これは田沼の政治で起きた打ちこわしではありません。
田沼意次の時代に浅間山の噴火が起こります。
火山灰が降り注ぎ、太陽光も遮断され、凶作になります。
「天明のききん」です。
ききんで米がとれなくなり、値段があります。
打ちこわしが起こりました。
天保のききん
天保の改革の前に天保のききんが起きます。
米が凶作で、ききんが起きる。
人々は米がとれないので、収入が少ない。
米が不足して値段が上がる。
さらに、商人が米を買い占める。
打ちこわしが起こります。
開国
1853年にペリーが来航
1845年に開国をします。
開国をすると輸出するために、生糸の買い占めが起こります。
つたれて様々なものの値段が高くなります。
米の値段も高くなり、
打ちこわしが起こります。
打ちこわしの結果
打ちこわしが起きた結果、政治に影響を与えます。
田沼意次の時代の打ちこわしによって田沼意次は老中を辞めることになります。
田沼意次がききんに対する対策を上手くとれなかった結果です。
開国後の打ちこわしは江戸幕府が倒れる原因の1つです。
一般の人々が行動を起こす「打ちこわし」によって政治を変えた出来事です。
まとめ
用語確認 一問一答
① 米を買い占めた商人を襲うこと
用語確認 一問一答 ~答え~
① 打ちこわし