新井白石の「正徳の治」を世界一わかりやすく解説!~救世主か?それとも空回り?~

歴史
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江戸時代全体の大きな流れを先に掴んでおくと、この内容がもっとスッキリ理解!!

皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく歴史を学んでいきましょう。

今回のテーマは、江戸時代の「お片付け政治」こと「正徳(しょうとく)の治」です!

主役は、キレッキレの頭脳を持つ儒学者、新井白石(あらいはくせき)

(新井白石 出典:Wikipedia

第5代将軍・徳川綱吉が亡くなった後、めちゃくちゃになった幕府の財政やルールを、彼はガチの理論で立て直そうとしました。でも、良かれと思ってやったことがまさかの事態に……?

現代の景気対策にも通じる、新井白石の「理想と現実」の物語をスッキリ解説します!

新井白石の正徳の治


1. 前代未聞の「負の遺産」を引き継いだ白石

白石が仕えたのは、第6代将軍 徳川家宣(いえのぶ)と、わずか5歳で将軍になった第7代 家継(いえつぐ)です。当時の日本は、前将軍・綱吉の「やりすぎ政治」でボロボロでした。

  • 生類憐みの令:蚊を殺しただけで罰せられる、超不評なルール。
  • 物価の暴騰:お金の「質」を下げたせいで、モノの値段が上がりまくり。
  • 財政赤字:お寺の建設やイベントにお金を使いすぎて貯金ゼロ。

これを白石は、得意の「儒教(じゅきょう)」という学問を武器に立て直そうと決意します。


2. ミッション①:不評すぎる「法律」をソッコーで廃止

白石がまず取り組んだのは、国民全員が困っていた「生類憐みの令」の廃止です。

実は綱吉は死ぬ間際まで「この法律だけはやめないでくれ!」と遺言を残していました。しかし、6代将軍・家宣は、綱吉が亡くなってからわずか10日後に廃止を決定します。

それくらい、この法律は人々に嫌われ、社会を乱していたんですね。「これからは人間中心の政治に戻すぞ!」という、白石たちの強い決意表明でした。


3. ミッション②:お札の価値を戻したら「不景気」に!?

次に白石が取り組んだのが、暴走する「物価(モノの値段)」を抑えること。

当時、綱吉の時代にお金の「金の量」を減らして、たくさんのお金を発行していました。

  • 慶長小判(昔のお金):金の含有量 85%
  • 元禄小判(綱吉時代):金の含有量 60%

中身が薄くなった小判は信用されず、モノの値段がどんどん上がってしまいました。そこで白石は、**「金の量を元に戻した質の良い小判」**を再発行します。

★ 白石の誤算:デフレの罠 狙い通り、物価の上昇は止まりました。しかし、今度は逆に「デフレ(不景気)」が起きてしまいます。 「物の値段が下がる ⇒ 企業の売上が減る ⇒ 給料が下がる ⇒ 物が買えなくなる」 という負のスパイラルに突入! 経済のバランスは、正しさを追求するだけではうまくいかないという教訓ですね。


4. ミッション③:日本の金・銀が海外へ逃げている!

当時の長崎貿易(オランダ・清との取引)でも深刻な問題が起きていました。 日本は海外の製品を買うために、大量の「金・銀」を支払っていました。このままでは日本の貴金属が底をついてしまいます。

白石は、金銀の流出を防ぐために長崎での貿易に制限をかけました(海舶互市新例)。

  • メリット:日本の宝である金・銀が海外へ出ていかなくなった。
  • デメリット:貿易量が減り、そこから得られる幕府の利益も減って、さらに不景気に。

5. 【豆知識】白石は「元・浪人」からの大出世!

新井白石は、もともとお金持ちの武士の家に生まれたわけではありません。

一度は仕えていた家が改易(クビ)になり、「浪人(無職)」として苦しい生活を送っていました。しかし、彼は独学で必死に勉強し、その才能を家宣に見出されて、将軍の右腕にまで登りつめたのです。

だからこそ、彼は「正しい政治で世の中を良くしたい」という理想を人一倍強く持っていたのかもしれませんね。

6. 基礎用語の確認問題(5問)

【問1】 第6代・第7代将軍を補佐し、儒教に基づいて政治を立て直そうとした学者は誰ですか。

【問2】 徳川綱吉が亡くなったわずか10日後に廃止された、極端な動物愛護の法令は何ですか。

【問3】 新井白石が行った、第6代・7代将軍の頃の政治を何といいますか。

【問4】 白石は貨幣の質の低下による物価上昇を抑えるため、小判に含まれる何の量を元に戻しましたか。

【問5】 金や銀の海外流出を防ぐために、新井白石が制限をかけた貿易港はどこですか。


7. 基礎用語の確認問題の答え

【問1】 新井白石(あらいはくせき)

【問2】 生類憐みの令(しょうるいあわれみのれい)

【問3】 正徳の治(しょうとくのち)

【問4】

【問5】 長崎


8. 入試に出る記述問題

【問題】 新井白石が長崎貿易を制限した理由と、その結果生じた経済的な課題について説明しなさい。


9. 答え

【解答例】 貿易の決済に使われていた金や銀の海外流出を防ぐために制限したが、結果として幕府の貿易利益が減少し、不景気を招くことになった。


10. まとめ

  1. 正徳の治は、新井白石が6代・7代将軍のもとで行った儒教的な政治である
  2. 綱吉時代の生類憐みの令を即座に廃止し、国民の信頼を取り戻した
  3. 貨幣の金の量を元に戻して物価を安定させようとしたが、デフレ(不景気)を招いた
  4. 長崎貿易を制限して金銀の流出を止めたが、経済の停滞という副作用も生んだ
  5. 白石の政治は「理想」は高かったが、経済の「現実」に苦しめられた側面がある
  6. この後の8代将軍・徳川吉宗が、白石の失敗を活かして「享保の改革」へ繋げていく
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