「モヘンジョ・ダロって何?」
「古代インドの文明ってどんなことがすごいの?」
この記事では、インダス川流域に栄えたインダス文明について、
都市のしくみ・水道の整備・身分制度・数字の発明などを中学生にもやさしくわかる言葉で解説します!社会テストや自由研究にもぴったり!
インダス文明
1. インダス文明の場所とスタート時期
- 今から約4500年前(紀元前2500年ごろ)
- インドとパキスタンの国境付近のインダス川流域に発展!
四大文明の一つとして知られています。川の恵みで農業がさかんになり、人々は定住して都市をつくり、文明がはじまったのです!
2. 整った都市モヘンジョ・ダロのすごさ!
インダス文明の代表的な都市がモヘンジョ・ダロ。
なんとこの町には――
- きれいに並んだ道路
- 公共浴場(お風呂)
- 家庭から続く下水道や排水溝!
これほど整った町づくりは、古代ではとても珍しく、**“古代インドの奇跡”**とさえ言われるほどです!
3. 数字の「0(ゼロ)」を発明!
インダス文明では、計算や記録のために**数字の「0(ゼロ)」**を使っていたとされます。
→ この発明によって、大きな数字の計算や科学の進歩が可能になりました!
ゼロはインドで発明されたとされ、その後アラビア世界→ヨーロッパ→日本へと伝わっていきました。
4. カースト制度の始まり
- 紀元前1500年ごろ、中央アジアからアーリア人がインダス川流域に侵入
- 先住民とのあいだで戦争が起こり、多くの人が亡くなります
→ モヘンジョ・ダロは“死者の丘”と呼ばれるように…
アーリア人は先住民を支配し、身分制度=カースト制度を作りました。
身分 | 内容 |
---|---|
バラモン | 司祭(最高位) |
クシャトリヤ | 戦士・王族 |
ヴァイシャ | 商人・農民 |
シュードラ | 労働者(被支配者) |
この制度はのちに【ヒンドゥー教】につながり、現代のインド社会にも影響を与えています。
5. 仏教の登場と広がり
インドではこの身分制度に反対して、釈迦(しゃか)=ゴータマ・シッダールタが登場。
- 仏教を説く(紀元前5世紀ごろ)
- 教えは【人は身分や財産でなく、生き方で決まる】という考えに
→ 仏教はインドでは定着しませんでしたが、日本や中国に伝わり、今でも信仰されています。
キーワードまとめ
用語 | 意味 |
---|---|
インダス文明 | インダス川流域にできた古代文明(紀元前2500年ごろ〜) |
モヘンジョ・ダロ | インダス文明の都市。浴場や下水道がある高度な都市計画 |
ゼロ(0) | インドで発明されたとされる数字。計算や科学に大きな影響 |
カースト制度 | アーリア人が作った厳しい身分制度。バラモンが最上位 |
仏教 | 釈迦が説いた教え。カースト制を否定し、人の生き方を重視した宗教 |
確認問題
単語の確認問題(選択式)
- インダス文明はどこの川の流域で起きた?
A. 黄河 B. ナイル川 C. インダス川 D. チグリス川 - モヘンジョ・ダロで見つかった施設は?
A. 城 B. 大衆浴場 C. 遊園地 D. 空港 - インダス文明で計算に使われはじめたとされる大切な数字は?
A. 1 B. 7 C. 10 D. 0 - アーリア人が作った身分制度は?
A. 民主制 B. 王政制度 C. カースト制度 D. 階級制度 - 仏教を説いたのは誰?
A. イエス B. 釈迦 C. ムハンマド D. 孔子
✅ 単語の確認問題の答え
- C.インダス川
- B. 大衆浴場
- D. 0
- C. カースト制度
- B. 釈迦
用語練習問題(記述式)
- インダス文明が栄えた川とその地の名前を答えなさい
- モヘンジョ・ダロの都市のしくみについて説明しなさい
- ゼロの発明が人類にもたらした影響を答えなさい
- カースト制度の特徴を説明し、最も上の身分を答えなさい
- 仏教が生まれた理由と、その教えの中心を説明しなさい
✅ 用語練習問題の解答例
- インダス川の流域にできた古代都市で、現在のインドとパキスタンにまたがる地域
- 浴場や下水道、まっすぐな道路など整った都市計画があった
- 大きな数字の計算や科学の発展に役立った
- 生まれによって身分が決まり変えられない制度。最上位はバラモン(司祭)
- カースト制の不公平さに反対して釈迦が説いた。教えの中心は「正しい生き方」である
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