「コロンブスが目指したのはインドってほんと?」
「どうしてアメリカに行ったのに“西インド諸島”と呼ばれたの?」
この記事では、大航海時代に西回り航路でインディアスを目指した探検家コロンブスについて、航海のねらいやアメリカ大陸発見の背景を中学生向けにわかりやすく紹介します!
コロンブス
1. コロンブスが目指した場所は“インド”だった!
目的:香辛料(こしょう・シナモンなど)を手に入れるため
- 陸路はイスラム教国を通るため、通れなかった
→ オスマン帝国やムガル帝国など - 東回りはポルトガルが先に開拓済み
→ バスコ・ダ・ガマが喜望峰を経由してインドに到着
そこで…
コロンブスは「西へ進めばインドに着ける」と考えた!
当時の地図では、ヨーロッパとインドの間にアメリカは描かれていなかったため、誤認が起きても仕方がなかったのです
2. 航海のスポンサーはスペイン王室
スペインの援助を受け、1492年に出航
- 出発したもののインドにはなかなか着かず
- 船員も不安で引き返そうとしたが…
- 👀 島を発見し上陸!
→ そこが現在のアメリカ大陸(西インド諸島)
コロンブスは、その島がインディアスだと思いこみ、「西インド諸島」と命名
3. アメリカ大陸の発見へ(※アメリカ人が名付けた)
コロンブスは実際にはアメリカ大陸を発見したけれど、自分がインドに着いたと思い続けた
その後、本当のインディアスとのちがいに気づいた探検家アメリゴ・ベスプッチの名前から、「アメリカ」と呼ばれるようになります
コロンブスは“誤って大発見をした探検家”といえます
キーワードまとめ
用語 | 内容 |
---|---|
コロンブス | スペインの支援で西回り航路を進み、アメリカ大陸を発見した探検家 |
香辛料 | 食事の味つけ・防腐・薬のために人気だった高価な商品 |
インディアス | インドや東南アジアを指す言葉。当時の目標地点 |
西インド諸島 | コロンブスが到達した島々。インドと誤認してつけた名前 |
大航海時代 | 陸路の限界を海で乗り越え、世界規模の航海が広がった時代 |
アメリゴ・ベスプッチ | コロンブスの誤認に気づき、アメリカ大陸と判別した人物。地名の由来 |
確認問題
確認問題(選択式)
- コロンブスの航海の目的は?
A. 金を集めること B. アメリカを見つけること C. インドに香辛料を取りに行くこと D. 新しい船を試すこと - コロンブスが進んだ航路は?
A. 北回り B. 東回り C. 南回り D. 西回り - コロンブスが到達した島を何と呼んだか?
A. 南インド諸島 B. 西インド諸島 C. 新インド諸島 D. 東アジア諸島 - コロンブスを支援した国は?
A. ポルトガル B. フランス C. スペイン D. イギリス - アメリカ大陸の名前の由来となった人物は?
A. コロンブス B. ダ・ヴィンチ C. アメリゴ・ベスプッチ D. マゼラン
✅ 答え(記号+内容)
- C:インドに香辛料を取りに行くこと
- D:西回り
- B:西インド諸島
- C:スペイン
- C:アメリゴ・ベスプッチ
記述練習問題
- コロンブスが西回りで航海した理由と、目指していた場所について説明しなさい。
- コロンブスが発見した場所と、それをどう認識していたかを説明しなさい。
- コロンブスの航海が世界にどんな影響を与えたか、あなたの考えを書きなさい。
✅ 解答例
1. コロンブスは、陸路ではイスラム教の国を通ることがむずかしいため、西回りでインドにたどり着けると考えて航海に出ました。目指していたのは香辛料が手に入るインディアスです。
2. コロンブスはアメリカ大陸に到達しましたが、そこをインドだと思いこみ、「西インド諸島」と呼びました。実際にはまったく別の場所でした。
3. コロンブスの航海によって、ヨーロッパ人がアメリカ大陸を知るようになり、その後の植民地支配や世界の地図の変化につながりました。偶然の発見でも、世界の歴史に大きな影響を与えたと思います。
コメント