ソ連の崩壊とは?冷戦の終わりと新たな世界の始まりをやさしく解説!

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「ソ連ってなんでなくなったの?」
「世界地図が変わったって本当?」

1989年のベルリンの壁崩壊から約2年後、世界を二分していた超大国・ソ連(ソビエト連邦)が消えました。

この記事では、ソ連の崩壊までの流れや、その後の世界の変化をわかりやすく解説します!

ソ連の崩壊

1. ソ連ってどんな国だった?

正式名称:ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)

  • 1917年のロシア革命で生まれた「共産主義国家」
  • 世界最大の国土を持ち、ロシアを中心に15の共和国で構成
  • アメリカとならぶ**“超大国”**として、冷戦の中心国だった

2. ソ連が抱えていた3つの問題点

  1. 経済の停滞:政府がすべてを決める「計画経済」が時代に合わなくなり、物資不足や不満が拡大
  2. 表現の自由のなさ:国民が政府を批判できない社会で、不信感が強まった
  3. 独立を求める動き:バルト三国(エストニア・ラトビア・リトアニア)などが「自分たちの国として独立したい」と言い始めた!

3. ゴルバチョフの改革とその結果

ソ連の最後の指導者:ゴルバチョフは、崩壊を防ごうと2つの改革を進めました。

  • ペレストロイカ(立て直し):経済の自由化を進めた
  • グラスノスチ(情報公開):報道・言論の自由を認めた

→ でも、逆に国民は「もっと変えてほしい!」「独立したい!」という気持ちを強める結果に…

4. ソ連が崩壊するまでの流れ

  • 1989年:ベルリンの壁が崩壊
    → 東ヨーロッパの共産政権が次々と崩れる
  • 1991年8月:保守派がゴルバチョフに対してクーデター未遂を起こす
    → 国民が反発!
  • 1991年12月:ソ連は正式に解体され、「ロシア連邦」など15の国に分かれる

世界地図が大きく変わった瞬間でした!

5. ソ連の崩壊で世界はどう変わった?

変化内容
冷戦の完全な終結アメリカ vs. ソ連の対立が終わった
新たな国の誕生バルト三国・ウクライナ・カザフスタンなどが独立
アメリカの一極化アメリカが唯一の超大国として影響力を持つように
地域紛争の増加抑えられていた民族・宗教対立が表面化(例:ユーゴスラビア内戦)

まとめ

用語解説
ソ連(ソビエト連邦)世界最大の社会主義国家。1991年に崩壊
ゴルバチョフソ連最後の最高指導者。改革を進めた
独立国家共同体(CIS)ソ連解体後にできた、ロシアや周辺国のゆるやかな連合体

確認問題

❓ 単語の確認問題(選択式)

  1. ソ連が崩壊したのは何年?
    A. 1989年 B. 1990年 C. 1991年 D. 1993年
  2. ゴルバチョフが進めた改革のうち「情報公開」は?
    A. ペレストロイカ B. グラスノスチ C. グローバル化 D. プーチン化
  3. ソ連の後にできた最大の国は?
    A. アメリカ B. ロシア C. 中国 D. ウクライナ
  4. ソ連の崩壊が引き起こした問題として正しいのは?
    A. 地震災害 B. 国連の解散 C. 地域紛争の増加 D. 冷戦の再開
  5. ソ連とアメリカが対立していた時代の名前は?
    A. 冷戦 B. 熱戦 C. 内戦 D. 第三次世界大戦

✅ 単語の確認問題の答え

  1. C. 1991年
  2. B. グラスノスチ
  3. B. ロシア
  4. C. 地域紛争の増加
  5. A. 冷戦

✍️ 用語練習問題(記述式)

  1. ソ連とはどのような国でしたか?
  2. ゴルバチョフが進めた主な改革を2つ挙げ、それぞれの内容を説明しなさい
  3. ソ連崩壊によって誕生した国や地域の変化を1つ挙げなさい
  4. ソ連崩壊後、世界はどのように変わったかを1つ説明しなさい
  5. 冷戦の終わりにあたり、ソ連の崩壊がどのような意味を持つか自分の言葉で答えなさい

✅ 用語練習問題の解答例

  1. ロシアを中心にした共産主義国家で、世界最大の面積を持つ超大国だった
  2. ペレストロイカ:経済の自由化/グラスノスチ:報道や言論の自由を認めた改革
  3. 例:ウクライナが独立国家として誕生した
  4. アメリカが唯一の超大国となり、国際的なバランスが変化した
  5. 世界を二つに分けていた冷戦の時代が本当に終わったことを意味し、新しい国際秩序が始まった

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