「ルネサンスってワイングラスをカチンと合わせるアレ?」
「宗教改革って、教会にケンカを売った人の話?」
この記事では、古代の文化をよみがえらせたルネサンスと、キリスト教の大改革「宗教改革」について、ザビエルやルターなどの人物に触れながら、中学生にもわかりやすく解説。ヨーロッパの歴史の転換点を整理します!
ルネサンスと宗教改革
1. ルネサンスとは?
ルネサンスとは!?
- 意味:古代ギリシャ・ローマの文化を学び直す運動
- 時代:14〜16世紀のヨーロッパ
- 特徴:絵画・彫刻・文学・思想などが花開いた
有名な作品・人物(入試頻出!)
分野 | 人物・作品 |
---|---|
絵画 | レオナルド・ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』『モナ・リザ』 |
彫刻 | ミケランジェロ『ダビデ像』『最後の審判』 |
文学 | シェークスピア『ロミオとジュリエット』『ハムレット』 |
「ルネサンス」は“再生”の意味。新しい文化のスタート地点!
2. 宗教改革とは?
宗教改革とは!?
背景
- カトリック教会が「免罪符」を販売
→ お金で罪が許されるという教え - 一部では「詐欺」「うそ」と批判される
主な人物:ルター(ドイツ)
内容 | 詳細 |
---|---|
批判 | 「神を信じることが救い。免罪符で許されるのは違う!」 |
破門 | カトリック教会と皇帝から拒絶される |
聖書翻訳 | ドイツ語に訳すことで、誰もが読めるようにした |
新しい教派:プロテスタント | 聖書だけをよりどころに信仰するキリスト教の改革派 |
他にも、カルバン(スイス)などが改革に加わり、ヨーロッパ中に広がる!
3. カトリック教会の反応
ただ批判されただけでは終わらない!
→ カトリック教会も自ら改革しようと「イエズス会」を設立
→ 教育・布教に力を入れたグループ
有名人物:フランシスコ・ザビエル
→ イエズス会の一員として、日本にキリスト教を伝えに来航!
キーワードまとめ
用語 | 説明 |
---|---|
ルネサンス | 古代ギリシャ・ローマ文化を学び直す運動。文化・芸術が再び花開いた |
宗教改革 | カトリック教会の腐敗(免罪符など)を批判し、新しい信仰の形をつくった運動 |
ルター | ドイツの修道士。宗教改革の中心人物 |
免罪符 | 買えば罪が許されるとされた紙。カトリック教会が販売 |
プロテスタント | 聖書を信仰のよりどころとする改革派のキリスト教 |
イエズス会 | カトリック教会の改革派。教育と布教を重視 |
フランシスコ・ザビエル | イエズス会の宣教師。日本にキリスト教を伝えた人物 |
確認問題
❓ 確認問題(選択式)★定期テスト・入試頻出形式
- ルネサンスの内容として正しいものは?
A. 古代文明の否定 B. 神のみに頼る教え C. 古代文化の再生 D. 宗教の禁止 - 宗教改革で批判された制度は?
A. 聖書の翻訳 B. 十字軍 C. 免罪符 D. 王の独裁 - 宗教改革の中心人物で、聖書をドイツ語に翻訳した人物は?
A. ザビエル B. カルバン C. ルター D. ミケランジェロ - プロテスタントの考え方として正しいものは?
A. 聖書を信仰のよりどころとする B. 免罪符の販売を続ける C. 王に従うことが信仰 D. ローマ教皇がトップ - 宗教改革に対抗して設立されたグループは?
A. ビザンツ会 B. イエズス会 C. ギリシャ会 D. 十字会
✅ 答え(記号+内容)
- C:古代文化の再生
- C:免罪符
- C:ルター
- A:聖書を信仰のよりどころとする
- B:イエズス会
記述練習問題 ★定期テスト・入試頻出形式
- ルネサンスが起こったことで、ヨーロッパの文化にどのような変化があったか、具体的な人物や作品を使って説明しなさい。
- 宗教改革が行われた理由を、免罪符の販売やルターの考え方と関連づけて説明しなさい。
- カトリック教会がイエズス会を設立した目的と、そこで活動した人物の例をあげて説明しなさい。
✅ 解答例
1. ルネサンスによって古代ギリシャやローマの文化が再び学ばれるようになり、芸術や学問が発展した。たとえば、ダ・ヴィンチの絵画『モナ・リザ』や、ミケランジェロの彫刻『ダビデ像』などが作られ、人間の姿や感情がリアルに表現された。
2. カトリック教会が罪を許すという免罪符を販売していたことに対し、ルターは「神を信じることこそ救いであり、お金で許されるのは間違っている」と批判した。そのため、教会のあり方を変えるべきだと考え、宗教改革が始まった。
3. 宗教改革に対抗するため、カトリック教会はイエズス会を作り、教育や布教に力を入れた。その活動の中で、ザビエルがイエズス会の一員として日本へ渡り、キリスト教を広める努力をした。
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