ロシア革命——「不公平」をなくすための革命が、世界を揺るがした

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 「筆箱がバラバラなのは不公平」——そんな小さな問いから始まる大革命。

 第一次世界大戦のさなか、ロシアで起こった社会主義と共産主義のうねりは、世界の政治・経済を根底から揺るがしました。

 本記事では、ロシア革命の背景からソ連建国、計画経済の仕組みやその課題までを、わかりやすく解説します。

ロシア革命

平等な社会は実現できるのか?

 みなさんの筆箱、中身はみんな違いますよね?それって不公平じゃないですか?

 そんな素朴な問いから始まるのが、社会主義の考え方です。

  • 国がモノやお金を管理して全員に平等に分配する社会
  • 「貧富の差をなくす」という理想の社会像
  • 資本主義の「格差・長時間労働」を批判する流れから誕生

その発展形が共産主義であり、
 「すべてのモノが平等に共有されている状態」が目標です。

 社会主義と共産主義の違いは難しいので、「ほぼ同義」と考えて大丈夫。

ロシアの格差社会と第一次世界大戦の影響

 第一次世界大戦前のロシアは、厳しい階級社会でした。

  • ピラミッドの最下層には、労働者・農民(人口の80%)
  • 戦争で真っ先に動員され、農業がストップ
    → 食料不足&パンの価格は5倍に

 国民は次第に「パンと平和」を求め、革命の気運が高まります。

革命の指導者・レーニンの登場

 ロシア革命の中心となったのはレーニン

 彼の率いる革命によって、新しい国が誕生します。

  • 革命の名前:ロシア革命
  • できた国:ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)

 そして、ソ連の国旗には――
🟥 赤=革命と共産主義のシンボル
⭐ 星=共産主義の理想
🔨 ハンマー=労働者  🌾 鎌=農民
→ 労働者と農民の国を象徴しています。

民族自決と干渉戦争(シベリア出兵)

 レーニンは「民族自決」を訴えました。

 同じ民族が集まり、外部の支配を受けずに国をつくろう!

 これは植民地側の国々に希望を与える一方、列強には脅威となりました。

 列強(イギリス・フランス・アメリカ・日本)はロシア革命をつぶそうと出兵します(シベリア出兵)。

兵の人数
日本73,000人(圧倒的多数)
アメリカ2,200人
フランス900人
イギリス800人

 しかし、日本の本音は日露戦争で得られなかったシベリアの領土が欲しかったのです。

 他国と比べものにならないほどの兵士を派遣します。

計画経済の理想と落とし穴

 ソ連は社会主義・共産主義を進めるために、計画経済という仕組みを導入。

  • 国がすべての生産・流通・販売を計画し、指示する仕組み
  • 「5年間で何をどれだけ作るか」がすべて決まっている

しかし、そこには弱点も…

  • ✔️ 競争がない → 良い製品が生まれにくい
  • ✔️ 頑張っても給料が同じ → サボる人が出る
  • ✔️ 足りなくても作り直せない → 市民の生活に支障

📝 まとめ:ロシア革命から何を学ぶか

項目内容まとめ
起こした人レーニン
できた国ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)
目指す社会社会主義・共産主義
経済体制計画経済
キーワードパンと平和・民族自決・シベリア出兵

「平等」と「自由」、そして「豊かさ」は両立できるのか?
現代にも通じる問いかけが、ロシア革命には詰まっています。

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