皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく歴史を学んでいきましょう。
今回のテーマは、奈良時代の運命を変えた2つの法律、「三世一身の法(さんぜいっしんのほう)」と「墾田永年私財法(こんでんえいねんしざいほう)」です。
名前は似ていますが、中身は全然違います。この違いがわかると、日本の歴史がぐっと面白くなりますよ!
三世一身の法と墾田永年私財法
1. そもそも、なぜ新しい法律が必要だったの?
奈良時代の基本ルールは「公地公民(こうちこうみん)」。
「土地も人民もすべて天皇(国)のもの」というルールでした。農民は国から田んぼを借り、重い税(租・庸・調)を払っていました。
しかし、人口が増えて食べ物が足りなくなります。そこで国は「もっと田んぼを増やして(開墾して)!」と農民に頼みますが、ここで大きな問題が発生しました。
2. 「期間限定」の三世一身の法(723年)
まず国が出したのが、723年の「三世一身の法」です。
- ルール:新しく切り拓いた田んぼは、「孫の代まで(三世)」、または「自分一代だけ(一身)」は、自分のものにしていいよ!
- 結果:最初は農民も頑張りました。でも、期限が近づくとこう思います。「どうせ期限が来たら国に返さなきゃいけないなら、もう頑張るのやめた…」
- 失敗の理由:「期間限定」だったから、みんなのやる気が続かなかったのです。田んぼは再び荒れ果ててしまいました。
3. 「永久に自分物!」墾田永年私財法(743年)
困り果てた国が、20年後の743年に出した「禁断の法律」がこちらです。
- ルール:新しく切り拓いた田んぼは、「永久に(永年)」自分のもの(私財)にしていいよ!
- 結果:今度はみんなのやる気が爆発しました!「頑張れば頑張るほど、自分の財産が増える!」という「利潤(もうけ)」のパワーが働いたのです。
4. 【決定版】2つの法律の違いまとめ
ここがテストに出るポイントです!
| 法律名 | 年代 | 特徴 | 覚え方のコツ |
| 三世一身の法 | 723年 | 期間限定(三世または一身) | 「三世」=3代目までのレンタル! |
| 墾田永年私財法 | 743年 | 永久OK(私有化を認める) | 「永年」=ずっと永遠に自分のも! |
この墾田永年私財法によって、日本の「公地公民」の原則は崩れ、貴族や寺院が広大な私有地である「荘園(しょうえん)」を作るきっかけとなりました。
5. 豆知識:当時のブラックな税金事情
農民がなぜこれほど「自分の土地」にこだわったのか。それは国に納める税金がブラックすぎたからです。
- 調(ちょう):いわし、サメ、カツオ、わかめなどの特産品を、なんと自分の足で都まで運ばなければなりませんでした。
- 防人(さきもり):九州を警備する仕事。交通費・食費はすべて自腹!
山上憶良が「貧窮問答歌」で「世の中がつらくて鳥になって飛んでいきたい」と歌ったのも納得の過酷さですね。
6. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 723年に出された、3代までの土地私有を認めた法律は何ですか。
【問2】 743年に出された、土地の永久私有を認めた法律は何ですか。
【問3】 墾田永年私財法によって生まれた、貴族や寺院の私有地を何といいますか。
【問4】 農民が都まで歩いて特産品を運んだ税を何といいますか。
【問5】 九州の警備にあたった農民のことを何といいますか。
7. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】 三世一身の法
【問2】 墾田永年私財法
【問3】 荘園
【問4】 調(ちょう)
【問5】 防人(さきもり)


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