皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく歴史を学んでいきましょう。
突然ですが、皆さんのお財布に入っている「一万円札」「五千円札」「千円札」。描かれている人物は誰ですか? 渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎……。実は、歴史を学ぶことは、こうした身近な「今」と世界がどう繋がっているかを知ることなんです。
今日扱うのは、かつて日本にも攻めてきた、史上最大の陸上帝国「モンゴル帝国」。 「ジンギスカン(焼肉)とチンギス・ハンの関係は?」「なぜあんなに広大な領土を支配できたの?」
今日は、馬に乗って世界を駆け抜けた最強軍団の謎を、世界一わかりやすく解説します!
モンゴル帝国の成立
1. 英雄の誕生:チンギス・ハンと「ハン」の意味
13世紀、モンゴル高原のバラバラだった遊牧民族を一つにまとめたのがチンギス・ハンです。

- 「ハン(ハーン)」って何?: これは「王様」や「指導者」という意味です。つまり、チンギス・ハンは「偉大なる王」という意味なんですね。
- 最強の理由: 彼らの武器は「馬」です。モンゴルの兵士は一人で何頭もの馬を連れ、昼夜問わず猛スピードで移動しました。さらに、走りながら後ろ向きに矢を射る「パルティアン・ショット」のような超絶技巧を持っていました。
★ 豆知識:ジンギスカンの由来 北海道名物の「ジンギスカン鍋」。一説には、モンゴル兵が遠征中、荷物を減らすために自分の鉄の「兜(かぶと)」を火にかけて、羊の肉を焼いて食べたのが始まりと言われています。たくましいですね!
2. 領土拡大の秘密:スピードと「駅伝制」
モンゴル帝国は、東は中国・日本近海から、西はヨーロッパの入り口まで、ユーラシア大陸をほぼ飲み込みました。

- ジャムチ(駅伝制): 広い領土を管理するため、約40kmごとに「駅」を置き、馬を乗り換えながら情報が爆速で伝わる仕組みを作りました。
- 宋(南宋)と高麗への対応: *朝鮮半島の高麗(こうらい)を服属させ、日本を攻める(元寇)ための拠点にしました。
- 中国の宋(南宋)に対しては、長い戦いの末に滅ぼし、中国全土を支配下に置きました。
3. フビライ・ハンと「元」の誕生
チンギス・ハンの孫、フビライ・ハンの時代に、帝国の中心は中国に移ります。
- 国号を「元(げん)」に: 漢字一文字のカッコいい名前に変え、都を現在の北京(大都:だいと)に置きました。
- 寛容な支配: モンゴル人は「自分たちの宗教や習慣を押し付けない」という意外な一面がありました。「税金を払って逆らわなければ、何をお祈りしても自由だよ」という宗教的寛容性が、巨大な帝国を安定させたのです。

4. 経済と文化のグローバル化:ムスリム商人の活躍
「モンゴルの平和(パクス・モンゴリカ)」のおかげで、東西の貿易がめちゃくちゃ盛んになりました。
- ムスリム商人: イスラム教徒の商人たちが「海の道」と「陸の道」を自由に行き来し、世界中の富が元に集まりました。
- 伝わった技術: この時代に、中国からイスラム世界やヨーロッパへ、陶磁器・火薬・綿の栽培・活版印刷といった重要な技術が伝わりました。これがのちの世界を変えることになります。
5. マルコ・ポーロと『世界の記述』
この「元」の繁栄を世界に伝えたのが、イタリア人の商人マルコ・ポーロです。
- 黄金の国ジパング: 彼はフビライ・ハンに仕え、見聞きしたことを『世界の記述(東方見聞録)』にまとめました。その中で日本を「黄金の国ジパング」と紹介したため、のちの大航海時代のきっかけにもなりました。
6. 基礎用語の確認!一問一答(テストに出るよ!)
【問1】 モンゴル民族を統一し、のちに巨大なモンゴル帝国を作り上げた初代の指導者は誰ですか?
【問2】 チンギス・ハンの孫で、中国全土を支配して国号を「元」と定めた人物は誰ですか?
【問3】 モンゴル帝国で整備された、約40kmごとに駅を置き、馬を乗り継いで情報を伝える制度を何といいますか?
【問4】 元の都である「大都」は、現在のどこの都市ですか?
【問5】 フビライ・ハンに仕え、日本を「黄金の国ジパング」としてヨーロッパに紹介したベネチアの商人は誰ですか?
7. 一問一答・答え
【問1】 チンギス・ハン
【問2】 フビライ・ハン
【問3】 駅伝制(ジャムチ)
【問4】 北京(ぺきん)
【問5】 マルコ・ポーロ
8. 入試・定期テストに出やすい記述問題と答え
【問題】 モンゴル帝国が、異なる宗教や文化を持つ人々を広大な領土で長期間支配できたのはなぜですか。その統治の特徴に触れて説明しなさい。
【答え】 モンゴル人は征服した土地の人々に対し、税を納め服従する限り、それぞれの宗教や独自の文化、習慣を維持することを認めるという「寛容な政策」をとったから。
9. まとめ







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