皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく歴史を学んでいきましょう。
皆さんは、「自分の好きなことをする自由」よりも「国の命令に従うこと」が正しいとされる世界を想像できますか? 実は100年ほど前、ヨーロッパを中心にそんな考え方が爆発的に広まり、世界を大きな戦争へと巻き込んでいきました。
それが「ファシズム」と「全体主義」です。
「言葉は聞いたことあるけど、違いがわからない」「なぜ昔の人は独裁者を信じたの?」 今回は、そんな疑問をスッキリ解決!テストに出るポイントから現代への教訓まで、世界一わかりやすくガチ解説します!
1. 似ているけど違う?「全体主義」と「ファシズム」

よくセットで出てくるこの2つ、実は「システム」と「考え方」の違いなんです。
- 全体主義(システム): 「国家の利益のためなら、個人の自由や権利は捨ててもいい」という政治の仕組みのことです。
- ファシズム(思想・運動): 全体主義の中でも特に「民主主義を否定し、強い指導者が武力で国を大きくすべきだ!」という過激な考え方を指します。
2. なぜ「ファシズム」は生まれてしまったのか?
平和なはずの民主主義国家で、なぜ人々は独裁者を選んだのでしょうか。そこには「絶望的な生活」がありました。
① 敗戦と「お札がゴミになった」ドイツ
第一次世界大戦に負けたドイツは、国家予算の25倍という天文学的な賠償金を背負わされました。お金を刷りすぎて物価が1兆倍になる「ハイパーインフレ」が起き、市民の貯金は一瞬で無価値になりました。
② 世界恐慌とブロック経済
1929年に始まった「世界恐慌」で世界中が不景気に。イギリスやフランスは自分の植民地だけで貿易をする「ブロック経済」を始め、植民地がないドイツやイタリアは経済的に干上がってしまいました。
3. 他国への侵略が「正しい」とされた理由
ファシズムの恐ろしいところは、他国を攻めることを「悪いこと」ではなく「必要なこと」だと国民に信じ込ませた点です。
- 「生きるためのスペース」の確保: 「自分たちの民族が生き残るためには、他国の土地や資源(鉄や石油)を奪うのは当然だ」と教え込みました。
- 民族の誇りの回復: 「自分たちは世界一優れた民族だ」と強調し、他民族を見下すことで、戦争への罪悪感を消してしまいました。
4. 代表格の紹介:独裁者たちの「光と影」
- ムッソリーニ(イタリア): ファシズムの「生みの親」。ファシスト党を率いて独裁を行いました。
- ヒトラー(ドイツ): ナチス(国民社会主義ドイツ労働者党)のリーダー。
- 光: アウトバーンの建設などで失業率をゼロにし、一時的に景気を回復させたため、国民から圧倒的に支持されました。
- 影: 言論を厳しく制限し、ユダヤ人などの罪のない人々を大量に虐殺(ホロコースト)しました。
5. 現在にも生き残る全体主義?
「ファシズムは過去のもの」と思うかもしれませんが、実は今でも「個人の自由よりも国家の管理を優先する」全体主義的な動きは、形を変えて世界中に残っています。 SNSでの監視や、一つの意見以外を認めない空気……これらは「小さな全体主義」の芽かもしれません。歴史を学ぶことは、こうした危ない予兆に気づく力を養うことなのです。
6. 実力確認!一問一答(テスト・受験対策)
【問1】 民主主義を否定し、国家や民族の利益を最優先して独裁を行う政治体制を何といいますか?
【問2】 イタリアでファシズムを推進し、ナチスのモデルにもなった独裁者は誰ですか?
【問3】 ドイツで全権を握り、失業対策で支持を得る一方でユダヤ人迫害を行った人物は誰ですか?
【問4】 イギリスやフランスが世界恐慌対策として行った、植民地を囲い込む経済政策を何といいますか?
【問5】 ドイツの独裁者が、個人の自由を制限するために停止させた、当時世界で最も民主的と言われた憲法は何ですか?
7. 一問一答の答え
【問1】 全体主義(またはファシズム)
【問2】 ムッソリーニ
【問3】 ヒトラー
【問4】 ブロック経済
【問5】 ワイマール憲法
8. テスト・受験に出る論述問題と答え
【問題】 なぜドイツ国民は、独裁者であるヒトラーを熱狂的に支持したのですか。経済的な背景に触れて説明しなさい。
【答え】 第一次世界大戦の賠償金や世界恐慌の影響で経済が大混乱し、大量の失業者があふれる中、ヒトラーが大規模な公共事業によって失業問題を解決し、生活の安定と民族の誇りを取り戻すと約束したから。
9. まとめ







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