皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく歴史を学んでいきましょう。
江戸時代、大名たちがたくさんの家来を連れて、長い行列で移動している様子を資料集などで見たことがありますよね? これが「参勤交代(さんきんこうたい)」です。
「ただの引っ越し旅行でしょ?」と思ったら大間違い! 実はこれ、幕府が日本を支配し続けるための、恐ろしくも賢い「最強のコントロール術」だったんです。
今回は、参勤交代の本当の狙いや、意外な豆知識をスッキリ解説します!
参勤交代の目的と理由~
1. 参勤交代ってどんなルール?

1635年、江戸幕府の第3代将軍徳川家光が「武家諸法度(ぶけしょはっと)」を改定して義務化した制度です。
- ルール: 大名は1年おきに自分の領地(国)と江戸を往復しなければならない。
- 人質: 大名の奥さんや子供は、常に江戸に住んでいなければならない。
2. なぜ参勤交代をさせたの?(2つの大きな目的)
幕府がこの大変なルールを作った理由は、大名に「幕府に逆らう気力をなくさせること」にありました。
① 大名の「お財布」を空っぽにする
江戸までの移動には、何百人、何千人という家来を連れて行かなければなりません。道中の宿泊費、食事代、江戸での生活費……。その費用は、今の価値に直すと数億円から数十億円に達することもあったと言われています。 大名が「お金」を使い果たせば、戦争をするための武器を買ったり兵を集めたりすることができなくなります。つまり、経済的に弱らせるのが狙いでした。
② 「家族」を人質にする
大名の家族が江戸に住んでいるということは、もし大名が自分の領地で反乱を起こせば、江戸にいる家族がどうなるか……。大名は家族を守るために、幕府に従い続けるしかなかったのです。
3. 【豆知識】「下に、下に~!」は言わなかった!?
時代劇などで、行列が通るときに「下に、下に~!」と言いながら庶民を土下座させているシーンがありますよね。
★ 実は…… あの「下に~」と言いながら人々を土下座させることができたのは、徳川家(将軍家)や御三家など、ごく一部の特別な家柄だけでした。 普通の大名行列では「よけろ~!」くらいの合図で、庶民は脇に寄って立って見ているだけでもOKな場合が多かったそうです。意外とゆるいところもあったんですね。
4. 幕府の支配を支えた「武家諸法度」
参勤交代の他にも、幕府は大名を厳しく取り締まっていました。
- 城の修理・新築禁止: 勝手に城を強くして、幕府と戦おうとするのを防ぐため。
- 結婚の許可制: 大名同士が勝手に親戚になって、大きな勢力を作るのを防ぐため。
幕府は徹底的に「大名同士の結びつき」を恐れていたのです。
5. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 1635年に参勤交代を制度化した、江戸幕府の第3代将軍は誰ですか。
【問2】 参勤交代などのルールが定められた、大名を統制するための法律を何といいますか。
【問3】 参勤交代において、大名が「江戸」と「領地」を往復する期間はどれくらいですか。
【問4】 幕府が関ヶ原の戦いよりも前から徳川家に従っていた大名のことを何といいますか。
【問5】 参勤交代によって、街道(道路)や宿場町はどうなったと考えられますか。
6. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】 徳川家光 【問2】 武家諸法度 【問3】 1年おき(1年交代) 【問4】 譜代(ふだい)大名 【問5】 整備され、経済が活発になった(※多くの人が移動するため)
7. 入試に出る記述問題
【問題】 江戸幕府が大名に対して参勤交代を義務付けた理由を、「財政」という言葉を使って説明しなさい。
8. 答え
【解答例】 江戸と領地の往復や江戸での滞在に多額の費用を負担させ、大名の財政を苦しくさせることで、軍事力を蓄えて幕府に反抗するのを防ぐため。
9. まとめ



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