「国連って何のためにあるの?」
「国際連盟と何が違うの?」
そんな疑問をスッキリ解決!
この記事では、第二次世界大戦後に設立された国際連合(国連)の目的や仕組み、拒否権のある常任理事国、そして“平和のシンボル”である国連旗に込められた意味までを、やさしく解説します!
国際連合(国連)
1. 国際連合とは?何のためにできたの?
- 設立:1945年(サンフランシスコ会議)
- 目的:「戦争の反省から、国際平和と協力を進めるため」
第二次世界大戦に勝った「連合国」の国々が中心となってつくった機関
→ 英語では「United Nations(ユナイテッド・ネイションズ)」=直訳すると「連合国」
2. 国連の旗の意味、知ってる?
パーツ | 意味 |
---|---|
中央の地図 | 北極が中心 → 特定の国が中心ではない平等を表す |
オリーブの葉 | 平和の象徴(鳩とセットで知られる) |
→ 世界すべての国にとって公平で、戦争をしない世界を願ってつくられた旗なんです!
3. 国際連盟とのちがいは?
項目 | 国際連盟 | 国際連合 |
---|---|---|
設立時期 | 第一次世界大戦後(1920年) | 第二次世界大戦後(1945年) |
主な常任理事国 | 英・仏・日・伊 | 米・英・仏・ソ・中(中は中華民国) |
制裁 | 経済制裁のみ | 経済制裁+武力制裁(国連軍) |
拒否権 | なし | 常任理事国に“拒否権”あり! |
4. 拒否権って何?
国連の「安全保障理事会」にいる5つの常任理事国が持つ特別な力。
- 常任理事国が1か国でも反対(=拒否)すると、決議は成立しません!
- つまり…「ジャイアンが5人いて、それぞれが絶対的権限を持ってる」みたいな状態
常任理事国5か国: → アメリカ・イギリス・フランス・ソ連(今のロシア)・中国
5. 国連設立後の世界と冷戦の広がり
国連ができても、世界の争いは終わりませんでした。
- 中国内戦(共産党と国民党の対立)
- 朝鮮戦争(北朝鮮が韓国に侵攻 → 国連軍が出動)
- ベトナム戦争など
特にアメリカとソ連の対立=「冷戦(れいせん)」が深まり、
世界は西側(資本主義・民主主義)と東側(共産主義)に分かれていくのです。
まとめ
用語 | 解説 |
---|---|
国際連合(国連) | 1945年設立。国際平和と協力のための組織 |
常任理事国 | 安全保障理事会の中でも拒否権を持つ5か国 |
拒否権 | 常任理事国の1か国でも反対すれば決議が否決される権利 |
国際連盟 | 第一次世界大戦後に設立された前の国際機関(失敗) |
冷戦 | アメリカとソ連を中心とした、武力を使わない対立 |
❓ 単語の確認問題(選択式)
- 国連の旗の中央にあるのは?
A. 地球 B. 北極 C. 南極 D. アメリカ - 国連の常任理事国が持つ特別な権利は?
A. 発言権 B. 拒否権 C. 発動権 D. 軍事力 - 国連軍が実際に出動した戦争は?
A. 第一次世界大戦 B. 朝鮮戦争 C. ベトナム戦争 D. 中国内戦 - 国際連盟との主な違いの1つは?
A. 本部の場所 B. 軍事制裁ができること C. 設立国数 D. 参加費 - 冷戦でアメリカと対立した国は?
A. ドイツ B. 中国 C. ソ連 D. フランス
✅ 単語の確認問題の答え
- B. 北極
- B. 拒否権
- B. 朝鮮戦争
- B.軍事制裁ができること
- C.ソ連
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