大航海時代とは?香辛料を求めたヨーロッパ人の冒険と負の歴史を中学生向けに解説

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「なぜ香辛料のために命がけの航海をしたの?」
「コロンブスは本当に“アメリカ”を目指していたの?」

この記事では、世界が動き始めた「大航海時代」について、きっかけ・主な人物・航路・影響を中学生向けにわかりやすく解説します。世界一周や先住民への支配など、輝きと影もふくめて歴史を整理しましょう。

大航海時代

1. 大航海時代のきっかけは“香辛料”

香辛料(こしょう・シナモンなど)はヨーロッパで高価な人気商品!

なぜ人気?

  • 肉食文化が中心 → 味つけに必要
  • 腐った肉の匂い消しに使える
  • 薬としても使われた

香辛料の産地は東南アジア(インディアス)
→ 陸路ではイスラム教国(オスマン帝国・ムガル帝国)に通れず、海へ!

こうして世界は「大航海時代」に突入します

2. 航海時に必要だったものは?

要素内容
食料・水長期間の航海のための命の支え
仲間船の操作・修理・警備など役割分担が必要
航海技術羅針盤・地図・望遠鏡などが進化した
船の発展大型帆船などで長距離を航行できるようになった

地図羅針盤がないとすぐに遭難する

地図と羅針盤の発明によって海へ出る大航海時代へスタート!

3. 主な探検家とその航路

探検家航路・成果
バスコ・ダ・ガマポルトガル東回りで喜望峰を通過 → インド到達
コロンブススペイン西回りで航海 → アメリカ大陸を「インド」と誤認
マゼラン船隊スペイン西回りで世界一周を達成(マゼラン本人は途中で戦死)

地図の誤認や偶然の発見も多く、リスクと冒険の連続でした!

4. 貿易と支配、負の側面も…

南北アメリカ大陸では…

  • 先住民が住んでいた土地が奪われた
  • 強制労働が行われた
  • アフリカから黒人が奴隷として連れてこられた

ヨーロッパの富と発展の裏には、植民地支配という影の歴史がある

キーワードまとめ

用語内容
大航海時代海路でインドや新天地を目指した世界規模の探検時代
香辛料食・薬・防腐などに使われ、ヨーロッパで高価だった商品
インディアスインド・東南アジアを含む香辛料の産地のこと
バスコ・ダ・ガマ喜望峰を通って東回りでインドに到達した探検家
コロンブス西回り航路でアメリカ大陸を発見。インドだと誤認した
マゼラン船隊世界一周を初めて達成した船隊。マゼランは途中で戦死
植民地支配現地の人々に土地や自由を奪い、労働や宗教の強制をした行為
奴隷貿易アフリカから黒人を強制的に連れて行き、労働させた取引

確認問題

確認問題(選択式)★定期テスト・入試頻出形式

  1. 大航海時代のきっかけとなったものとして正しいのは?
    A. 金 B. 香辛料 C. 鉄 D. 布
  2. オスマン帝国とムガル帝国が通れなかった理由として正しいものは?
    A. 高い税金 B.言語の違い C. 宗教対立 D.気候の問題
  3. バスコ・ダ・ガマが到達した場所はどこ?
    A. アメリカ B. 中国 C. インド D. アフリカ
  4. コロンブスが発見した大陸は?
    A. アフリカ B. 南極 C. アジア D. アメリカ
  5. 大航海時代の負の側面として正しくないものは?
    A. 奴隷貿易 B. 先住民への支配 C. 地図の改良 D. 強制労働

✅ 答え(記号+内容)

  1. B:香辛料
  2. C:宗教対立
  3. C:インド
  4. D:アメリカ
  5. C:地図の改良

記述練習問題 ★定期テスト・入試頻出形式

  1. なぜ香辛料がヨーロッパ人にとって重要だったのか、理由を2つあげて説明しなさい。
  2. コロンブスの航海によって世界にどんな変化が起きたか、あなたの言葉でまとめなさい。
  3. 大航海時代には新しい発見があった一方で、支配された人々もいました。その負の側面についてあなたの考えを書きなさい。

✅ 解答例

1. 肉を食べる文化があり、香辛料によって腐った肉の匂いを消せたこと。さらに、香辛料は薬として使われることもあり、高価なものとして重宝されたから。

2. コロンブスが西回りで航海したことで、ヨーロッパ人がアメリカ大陸を知るようになり、世界の地図が大きく変わりました。その後の植民地支配につながっていった。

3. 南北アメリカでは、土地を奪われたり強制労働をさせられる先住民がいました。また、アフリカの人々が奴隷として連れていかれました。新しい発見の裏で、人権が無視されていたことを忘れてはいけないと思います。

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