皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく歴史を学んでいきましょう。
「平安時代」と聞くと、京都で貴族たちが和歌を詠んだり、お香を楽しんだりしているキラキラしたイメージがありませんか? でも実は、その裏側で地方の政治はボロボロに崩壊しかけていたんです。
「班田収授法(はんでんしゅうじゅほう)がなぜ続かなかったの?」「武士が生まれた本当の理由は?」 今回は、教科書では少し分かりにくい「地方政治の変化」を、当時の人々の「驚きの脱税テクニック」を交えて、世界一わかりやすく解説します!
平安時代の地方政治の変化
1. 崩壊の始まり:戸籍が「女の人だらけ」に!?
奈良時代から続いていた「律令国家」の基本ルールは、「6歳になったら国から田んぼを貸し、代わりに税(租・庸・調)を払ってもらう」という班田収授法でした。
しかし、平安時代になるとこれが全く機能しなくなります。なぜでしょうか?
★ 衝撃の脱税テクニック:性別偽装!
当時の税金(特に労働や兵役)は、男性にだけ重くのしかかっていました。 生活に困った農民たちは、なんと戸籍(住民票)に自分のことを「女です」と嘘を書いて登録し始めたのです。
その結果、ある村の戸籍では「男性が数人しかいないのに、女性が数百人いる」という、現代ではありえないデータが残っています。これでは国に税金が入ってきません。

2. 班田収授法が行われなくなった理由
国が田んぼを配れなくなった理由は、主に3つあります。
- 人口が増えて田んぼが足りない: 配る田んぼがなくなってしまいました。
- 農民の逃亡: 重い税金から逃れるために、田んぼを捨てて逃げ出す人が続出しました。
- 戸籍のデタラメ: 先ほどの「性別偽装」のせいで、誰に田んぼを配ればいいのか分からなくなりました。
こうして、律令国家の「みんな平等に田んぼを配る」という理想は、ガラガラと崩れ去ったのです。
3. 税の徴収方法の変化:人から「土地」へ!
「もう戸籍なんて信じられない!」とキレた朝廷(政府)は、政治のやり方を180度変えました。
- 昔: 「人」に対して税をかける(戸籍をベースにする)。
- 平安時代: 「土地」に対して税をかける(実際に耕されている田んぼをベースにする)。
政府は、有力な農民(田堵:たと)に土地の経営を任せ、その土地から確実に税金を取り立てる仕組みに変えたのです。
4. 国司(こくし)のパワーアップと「受領(ずりょう)」
政府は地方の管理をあきらめ、現地に派遣される国司(こくし)に「税金さえ決まった額を納めてくれれば、あとのやり方は任せるよ!」と丸投げしました。
権限を強められた国司は、「受領(ずりょう)」と呼ばれ、地方でやりたい放題できるようになります。

★ 国司への権限強化:メリットとデメリット
- メリット: 政府にとっては、確実に税金が入ってくるようになる(効率アップ!)。
- デメリット: 国司が自分の利益のために農民から厳しく取り立てるようになり、地方の政治がさらに乱れた。
★ 歴史の裏側:受領は「超お金持ち」! 欲張りな国司たちは、任期中に私腹を肥やし、都に戻る頃には大富豪になっていました。これが貴族たちの豪華な生活を支える資金源にもなったのです。
5. 地方の乱れと「武士」の誕生
国司が自分勝手な政治を行い、土地の奪い合いが起きても、都の貴族は助けてくれません。
- 治安が悪化: 盗賊や、土地を奪おうとするライバルが現れる。
- セルフ防衛: 「自分の土地と命は、自分で守るしかない!」
- 武士の誕生: 武器を持ち、武装した有力農民や土着した貴族の末裔たちが「武士」となり、仲間を集めて「武士団」を作りました。

6. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 性別を偽るなどの脱税が相次ぎ、平安時代に機能しなくなった土地配布の決まりを何といいますか?
【問2】 有力な農民(田堵)に土地の経営を任せ、その土地に対して税をかける仕組みで中心となった農民を何と呼びますか?
【問3】 地方政治を丸投げされ、任地で大きな権限を振るった国司の別名を何といいますか?
【問4】 地方政治の乱れから、自分の土地を守るために武装した人々を何といいますか?
【問5】 班田収授法を諦め、地方の支配を国司に任せる方針転換を行った、平安時代初期の天皇は誰ですか?
7. 一問一答・答え
【問1】 班田収授法
【問2】 田堵(たと)
【問3】 受領(ずりょう)
【問4】 武士
【問5】 桓武天皇
8. 入試、定期テストに出やすい記述問題と答え
【問題】 平安時代、なぜ戸籍の上で女性の数が不自然に多くなったのですか。その理由を「税」と「性別」という言葉を使って説明しなさい。
9. まとめ






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