江戸経済の最強チーム「株仲間」を世界一わかりやすく解説!独占のひみつと改革の裏側

世界史
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皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく歴史を学んでいきましょう。

江戸時代の歴史を勉強していると必ず出てくるキーワード、それが「株仲間(かぶなかま)」です。

「商売を盛り上げて、幕府に税金を納めさせよう!」と考え、株仲間を積極的に奨励(応援)しました。

「株? 株式投資のこと?」と思うかもしれませんが、江戸時代では少し意味が違います。これは、現代でいう「幕府公認のビジネス独占グループ」のようなものです。

今回は、株仲間の正体から、テストで100%狙われる「改革」との関係まで、どこよりも詳しく、そしてわかりやすく解説します!

株仲間~江戸時代の商売パスポート~


1. 株仲間ってなに? 「商売のパスポート」を持つ特権グループ

江戸時代、勝手に商売をさせると、質の悪い商品を売る人が出たり、値段がバラバラになったりして不便でした。そこで誕生したのが株仲間です。

  • 営業権(株): 幕府や藩から「あなたはこの商売をしていいですよ」という特別な権利(株)をもらった商工業者の集団です。
  • 独占販売: この「株」を持っていない人は、その商売をすることができません。つまり、仲間うちだけで利益を独占できたのです。

★ どんな人が入っていたの?(具体例)

株仲間を作ったのは、私たちの生活に欠かせないものを扱う人たちでした。

  • 油問屋(あぶらといや): 明かりのための油を扱うグループ。
  • 酒問屋(さけといや): お酒を全国に運ぶグループ。
  • 綿問屋(わたといや): 衣類の材料を扱うグループ。
  • 両替商(りょうがえしょう): 今の銀行のような役割をする人たち。

2. 「座(ざ)」と「株仲間」の違いは?(中高生・受験生必見!)

「商売のグループ」といえば、中世(室町時代など)にも「座」がありましたよね。ここ、テストでめちゃくちゃ狙われる「ひっかけポイント」です!

特徴中世の「座(ざ)」江戸の「株仲間」
時代平安〜戦国時代江戸時代
守ってくれる人天皇、公家、寺社江戸幕府、大名(藩)
役割宗教的なつながりも強いビジネス(経済)重視
終わらせた人織田信長(楽市・楽座)水野忠邦(天保の改革で一時解散)

3. なぜ「株仲間」が作られたのか?(幕府と商人のWin-Win)

幕府と商人は、お互いに「おいしい」メリットがあったから手を組みました。

  1. 幕府のメリット(税金がっぽり):商人に独占権を与える代わりに、運上(うんじょう)・冥加(みょうが)という名前の営業税を納めさせました。これで幕府の財政が潤います。
  2. 商人のメリット(ライバル追放):仲間以外の人が商売に参入できないので、価格を自分たちで決め、安定して儲けることができました。

4. 歴代の改革と株仲間の運命(受験生は必須!)

株仲間は、幕府のリーダーによって「大切にされたり」「クビにされたり」と激動の歴史を歩みました。

① 享保の改革(徳川吉宗):物価をコントロールせよ!

8代将軍・吉宗は、物価を安定させるために株仲間を公認しました。「ちゃんとグループを作って、幕府の言うことを聞いて商売しなさい」という方針です。

② 田沼の改革(田沼意次):商売繁盛で税金を集めろ!

「商売を盛り上げて、幕府に税金を納めさせよう!」と考え、株仲間を積極的に奨励(応援)しました。

税金の名前: 運上(うんじょう)・冥加(みょうが)。 これにより幕府の収入は増えましたが、商人と役人の「わいろ」も増えてしまいました。

③ 天保の改革(水野忠邦):物価高の原因はお前らだ!

物価が上がりすぎて庶民が苦しんでいた時、水野忠邦は「物価が高いのは株仲間が独占して値段を吊り上げているからだ!」と考え、なんと株仲間の解散(禁止)を命じました(1841年)。

★ 歴史の皮肉(豆知識)

水野忠邦は株仲間をなくせば値段が下がると思いましたが、結果は大失敗

流通の仕組みがバラバラになり、かえって経済が大混乱して物価はさらに上がってしまいました。


5. 株仲間のメリット・デメリットまとめ

メリットデメリット
幕府安定した営業税(運上・冥加)が入る。役人と商人の癒着(わいろ)が起きる。
商人ライバルを排除して利益を独占できる。幕府に多額の税金を払わされる。
庶民品質の悪いモノを掴まされにくい。独占のせいで、モノの値段が高くなりやすい。

6. 基礎用語の確認問題(5問)

【問1】 江戸時代、幕府から独占販売の許可を得た商工業者のグループを何といいますか。

【問2】 株仲間を積極的に奨励し、営業税を取ることで幕府の財政を立て直そうとした老主は誰ですか。

【問3】 株仲間が幕府に納めた税金(営業税)を2つ答えなさい。

【問4】 天保の改革で、物価高の原因だとして株仲間の解散を命じた老主は誰ですか。

【問5】 織田信長が行った、中世の「座」を廃止して商売を自由にした政策を何といいますか。


7. 基礎用語の確認問題の答え

【問1】 株仲間(かぶなかま)

【問2】 田沼意次(たぬま おきつぐ)

【問3】 運上(うんじょう)・冥加(みょうが)

【問4】 水野忠邦(みずの ただくに)

【問5】 楽市・楽座(らくいち・らくざ)


8. 定期テスト、入試に出やすい論述問題と答え

実際の試験でよく狙われる記述問題です。しっかり対策しましょう!

【問題①】

田沼意次が株仲間を積極的に奨励した理由を、「税金」という言葉を使って説明しなさい。

【答え】

商人に商売の独占権を与える代わりに、運上や冥加といった税金を納めさせて、幕府の財政を豊かにしようとしたから。

【問題②】

水野忠邦が株仲間の解散を命じたことで、かえって経済が混乱したのはなぜですか。「流通」という言葉を使って説明しなさい。

【答え】

株仲間がこれまで行っていた商品の流通システムが壊れてしまい、品物の供給がスムーズにいかなくなったから。


9. まとめ

  1. 株仲間は、幕府から独占販売の許可をもらった商工業者の特権グループだった
  2. 田沼意次は税金(運上・冥加)を取るために奨励し、水野忠邦は物価高対策で解散させた
  3. 解散は流通の混乱を招き、結果的に物価高を悪化させて大失敗に終わった
  4. 株仲間には、油問屋、酒問屋、両替商などの有力な商人が参加していた
  5. 江戸時代の経済は、この「独占」と「税金」のバランスで動いていた


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