「どうして沖縄だけが戦後もアメリカに統治されていたの?」
「沖縄返還ってなにが“返された”の?」
そんな疑問をスッキリ解決!
この記事では、第二次世界大戦後の沖縄の状況から、アメリカ統治、基地問題、そして日本への返還までの流れを、中学生にもわかりやすく解説します。
沖縄返還
1. なぜ沖縄はアメリカの統治下だったの?
1945年
第二次世界大戦末期に始まった沖縄戦では、一般市民を含む多くの命が失われました。
- 戦後、日本はGHQによる占領下に入りましたが、沖縄だけは特別にアメリカの統治下に置かれます。
その理由は…地理的に“軍事的に重要な場所”だったから!
2. アメリカ統治下の沖縄はどんな感じ?
沖縄には独自の“ルール”がありました。
- 通貨はアメリカのドル
- 車は右側通行
- 本土に行くにはパスポートが必要!
街の様子も、米軍基地の近くには英語の看板やアメリカ風の住宅が並んでいました。
3. 沖縄に米軍基地が多いのはなぜ?
沖縄は地理的に以下の場所に“にらみをきかせる”位置にあります。
対象地域 | 沖縄からの意味 |
---|---|
台湾 | 中国情勢への対応 |
韓国・北朝鮮 | 朝鮮半島の安全保障 |
東南アジア(フィリピンなど) | 冷戦下の対共産圏戦略 |
そのため、アメリカにとって沖縄は軍事上とても重要。結果として、今も日本全国の米軍基地の約70%が沖縄に集中しています。
4. 沖縄返還とは?
1972年5月15日――
アメリカの統治を終え、**沖縄が正式に日本へ“返還”**されました。
これが沖縄返還です。
- 本土と同じ円通貨・左側通行に戻る
- 日本政府が沖縄の行政や教育を直接担うように
ただし…
5. 基地の問題は今も残る
沖縄返還後も、アメリカ軍基地の大部分はそのまま残ることに。
- 事件・事故、騒音、土地利用の制限など…
- 地元の人々にとっては今も大きな負担
「返還=基地ゼロ」ではなかったことに注意!
まとめ
用語 | 内容 |
---|---|
沖縄戦 | 第二次大戦末期に行われた沖縄での激しい戦闘 |
アメリカ統治下 | 沖縄がアメリカの支配下にあった状態(1945〜1972) |
沖縄返還 | 1972年、沖縄がアメリカから日本に返された出来事 |
米軍基地 | アメリカ軍が日本(特に沖縄)に置く軍事基地 |
確認問題
❓ 単語の確認問題(選択式)
- 沖縄が返還されたのは何年?
A. 1945年 B. 1952年 C. 1972年 D. 1980年 - 沖縄がアメリカ統治下にあったときの通貨は?
A. 円 B. ウォン C. ドル D. 元 - 沖縄返還で変わった交通ルールは?
A. 左側通行から右側通行へ B. 右側通行から左側通行へ
C. 自転車通行帯の新設 D. 地下鉄が設置された - 沖縄に米軍基地が多い理由の1つは?
A. 人口が少ないから B. 歴史的建物がないから
C. 地理的に軍事的に重要だから D. 雨が多いから - 沖縄返還後も残った大きな問題は?
A. 言語の統一 B. 農業の自立 C. 米軍基地の集中 D. 観光客の減少
✅ 単語の確認問題の答え
- C.1972年
- C.ドル
- B. 右側通行から左側通行へ
- C. 地理的に軍事的に重要だから
- C. 米軍基地の集中
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