「戦国の城って、山か平地、どっちがいいの?」
「鉄砲って、戦い方まで変えたの?」
この記事では、織田信長と豊臣秀吉の天下統一への道を、城の構造・戦法の進化・経済政策・宗教への対応などからやさしく解説します。現代にも通じる“戦いと経済と人の動き”を一緒に学びましょう!
織田信長・豊臣秀吉の天下統一に向けて
1. 戦国の城に2タイプがあった!
山城(やまじろ)
- 山の上に建てる=防御に強い
- 攻めにくく、守りやすい
- でも移動や生活は大変…
平城(ひらじろ)
- 平地にある=町とつながりやすい
- 経済や貿易に便利
- 敵の侵入には工夫が必要
✔︎ 戦国初期は山城が主流、後期になると平城が増加!
理由は…“ある武器”の登場でした。
2. 鉄砲が日本にもたらした革命
- 戦国時代に鉄砲が伝来(種子島)
- 短所:1回撃つと30秒かかる/命中率も低め
- 信長は「三段撃ち」を発明し、弱点を克服!
- ➤ 長篠の戦いで武田勝頼の騎馬隊を撃退!
山城でなくても、鉄砲で平城を守れるように!
3. 信長の経済改革:楽市・楽座とは?
- 関所をなくして人の移動を自由化
- 「楽市」→ 市場を自由に開く
- 「楽座」→ 特定の商人による独占をなくす
→ 商人が競争し、価格が下がり商品が良くなる!
経済センスがあった信長。まさに戦うだけじゃないリーダー!
4. 信長と秀吉のまとめ:戦い・文化・宗教のちがい
項目 | 織田信長 | 豊臣秀吉 |
---|---|---|
戦いの特徴 | 鉄砲の三段撃ち/比叡山・仏教勢力とも戦う | 石高制・太閤検地・刀狩で支配を安定化 |
城 | 安土城(平城の象徴) | 大阪城を築き、天下統一を達成(1590年) |
宗教対応 | キリスト教を保護(仏教と対立していた背景も) | キリスト教を警戒し、宣教師を追放(バテレン追放令) |
5. 信長の足跡まとめ
- 今川義元を「桶狭間の戦い」で破る
- 足利義昭を追放し、「室町幕府」が滅亡
- 武田勝頼を「長篠の戦い」で破る(三段撃ち)
- 安土城を築く(経済・政治の中心)
- 延暦寺や一向一揆など仏教勢力を制圧
- 1582年、本能寺の変で明智光秀に討たれる
天下統一目前で志半ばに倒れ、あとを継いだのが豊臣秀吉!
キーワードまとめ
用語 | 説明 |
---|---|
山城・平城 | 山の上・平地に建てられた城。それぞれ防御や経済に特徴がある |
鉄砲 | 戦国時代に伝来。戦い方を一新する武器 |
三段撃ち | 鉄砲のリロード時間を逆手にとった信長の戦法 |
楽市・楽座 | 商売の自由化政策。関所廃止&独占の廃止 |
バテレン追放令 | 秀吉が出した、宣教師追放の命令(キリスト教制限策) |
確認問題
単語の確認問題(選択式)
- 平城が増えた理由としてふさわしいのは?
A. 山が減ったから B. 城を建てる人が減ったから
C. 鉄砲の活用で防御が可能になったから D. 火事に強いから - 織田信長が発明した鉄砲の戦法は?
A. 一斉突撃 B. 三段撃ち C. 騎馬戦術 D. 落とし穴作戦 - 商売の自由化に関係する言葉は?
A. 刀狩 B. 関ヶ原 C. 楽市・楽座 D. 米騒動 - 信長が経済発展のために廃止したものは?
A. 税金 B. 鉄砲 C. 関所や座 D. 宗教 - 豊臣秀吉が行った宗教政策として正しいのは?
A. キリスト教を広めた B. 宣教師を招いた
C. バテレン追放令を出した D. 仏教を禁止した
✅ 単語の確認問題の答え(記号+内容)
- C:鉄砲の活用で防御が可能になったから
- B:三段撃ち
- C:楽市・楽座
- C:関所や座
- C:バテレン追放令を出した
用語練習問題(記述式)
- あなたが戦国大名だったら「山城」と「平城」のどちらを選ぶか、理由とあわせて書きなさい。
- 鉄砲が日本に伝わってどのような戦いの変化を生んだか、自分の言葉で説明しなさい。
- 楽市・楽座の政策が商人や町にどんな影響を与えたかを説明しなさい。
- 織田信長と豊臣秀吉のキリスト教に対する態度の違いを説明しなさい。
✅ 記述式の解答例
- 私は「平城」を選びます。理由は、町とつながっていて商人が集まり、経済が発展しやすいからです。また、鉄砲で守ることができるようになったので安全だと思います。
- 鉄砲は命中率が低く、撃つのに時間がかかりましたが、信長が三段撃ちの戦法をつくったことで連続して撃てるようになり、騎馬隊にも勝てるようになりました。
- 楽市・楽座で商売が自由になり、商人たちが町に集まってきたことで商品が多くなり、値段も下がって町がにぎやかになりました。
- 信長は仏教勢力と対立していたため、異国の宗教であるキリスト教を保護しました。一方、秀吉は宣教師が海外の軍事力と関係していると考え、キリスト教を制限しました。
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