1923年9月1日
関東地方を未曽有の大地震が襲いました――関東大震災。
首都東京や横浜を中心に、火災や建物の倒壊によって10万人以上が命を落とし、200万人以上が被災。
地震そのものだけでなく、その後に広がった社会の混乱や復興計画、さらには人々の意識の変化まで、この出来事は日本の近代化に大きな影響を与えました。
本記事では、関東大震災の概要と被害、復興の取り組み、そしてその影響をわかりやすくまとめます。
関東大震災
大地震と火災のダブルパンチ
1923年9月1日午前11時58分、マグニチュード7.9の地震が関東地方を襲いました。
地震の揺れによって建物が倒壊しました。
一番多かった死因は何だったでしょうか？
焼死です。
各地で火災が多発しました。
理由は、当時は昼時で、人々が食事の支度をしていたため、火の手が一気に上がったのです。
さらに、東京・横浜では木造建築が多く、密集をしていました。だから、延焼が広がりました。
火災旋風（かさいせんぷう）と呼ばれる火の渦も発生し、多くの命が失われました。
被害の規模
- 死者・行方不明者：約10万5000人
- 家屋の全半壊：約37万戸
- 焼失家屋：約21万戸
- 被災者：約200万人以上
これは日本の都市型災害としては史上最悪級の被害でした。
東京の復興と近代化
震災後、被災都市の大規模な復興計画が始まりました。
- 広い道路や公園の整備
- 不燃性建築の導入（鉄筋コンクリート）
- 防災機能を備えた都市設計
これにより、東京は“近代化”が進んでいきます。
社会への影響と反省
関東大震災では、デマが広まりました
「朝鮮人が井戸に毒を入れた」などというデマです。
これにより、暴動や虐殺を引き起こしました。
現在でもＳＮＳでデマが災害時に流されます。
関東大震災の時から、災害時の情報の重要性を感じます。
また、これを契機に、防災意識や教育が重視され、9月1日は「防災の日」に指定されました。
まとめ
| 用語 | 解説 |
|---|---|
| 関東大震災 | 1923年、関東地方を襲った大地震と火災による大災害 |
| 防災の日 | 毎年9月1日。震災の教訓を忘れないための日 |
確認問題
単語の確認問題（選択式）
- 関東大震災が発生したのはいつですか？
A. 1914年 B. 1923年 C. 1936年 D. 1945年 - 地震発生後、多くの被害を出した要因の1つは？
A. 津波 B. 台風 C. 火災の多発 D.洪水 - 関東大震災の経験をもとに制定された記念日は？
A. 平和記念日 B. 建国記念日 C. 地震の日 D. 防災の日
✅ 単語の確認問題の答え
- 1923年
- 火災の多発
- 防災の日
用語練習問題（記述式）
次の用語を15〜30字程度で説明しなさい。
- 関東大震災
- 防災の日
✅ 用語練習問題の答え
- 1923年に関東地方を襲った大地震と大火災の複合災害
- 9月1日に防災意識を高めるため制定された記念日
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