「メソポタミア文明ってどこの国のこと?」
「なんで川の間に国ができたの?」
この記事では、チグリス・ユーフラテス川に囲まれた“川と農業の文明”【メソポタミア文明】をやさしく解説!
文字の発明、天文学や60進法など、現代にもつながる発明がいっぱいの古代文明です。中学生にも楽しく読める構成でお届けします!
メソポタミア文明
1. メソポタミア文明の場所と意味
用語 | 意味 |
---|---|
メソポタミア | ギリシャ語で「川の間の土地」=チグリス川とユーフラテス川のあいだ |
この肥えた土地は【農業にピッタリ】で、紀元前3000年ごろから都市国家(としかっこく)がいくつも生まれました。
2. 巨大な建物「ジッグラト」とは?
- 初期に登場したのがシュメール人
- 神をまつるために建てたのがジッグラト(聖塔)
高さ数十メートルの階段ピラミッド型の神殿で、宗教と政治が強く結びついていたことがわかります。
3. 世界最古の文字「楔形文字(くさびがたもじ)」
メソポタミア文明で使われたくさび形文字!
- 板に尖った棒で書く文字
- 世界初の文字とされ、記録・契約・税の管理に使われました
文字があるから歴史が記録され、学問も広まりました!
4. 時間の数え方をつくった!?「60進法」
- 1分は60秒、1時間は60分――この60進法の考え方はメソポタミア文明発なんです!
→ 星の観察・天文学から生まれたもので、時計やカレンダーの元になっています。
🌙 太陰暦(たいいんれき)も使っていた!
- 月の満ち欠けをもとに1ヶ月を決める暦のこと
- メソポタミアの人々は自然を観察しながら農業や宗教の行事に活用していました
5. ハンムラビ法典と“目には目を”
- アムル人が建国した「古バビロニア王国」のハンムラビ王
→ 「目には目を、歯には歯を」という言葉で有名な【ハンムラビ法典】をつくる
世界初の成文法であり、「人を傷つけたら自分も同じ目にあう」という【復讐法】が定められていました
キーワードまとめ
用語 | 内容 |
---|---|
メソポタミア | チグリス川・ユーフラテス川に囲まれた地域の古代文明 |
ジッグラト | メソポタミアの神殿建築。階段型の巨大建物 |
楔形文字 | 世界最古の文字。粘土板に尖った棒で書いた |
60進法 | 1時間=60分など、60を単位とする数の数え方 |
ハンムラビ法典 | バビロニア王国の成文法。「目には目を」が有名 |
確認問題
単語の確認問題(選択式)
- メソポタミア文明が生まれた川の組み合わせは?
A. チグリス川とユーフラテス川 B. ナイル川と黄河 C. インダス川とアマゾン川 D. テムズ川とライン川 - メソポタミアで発明された文字の名前は?
A. アルファベット B. 象形文字 C. 楔形文字 D. ローマ字 - メソポタミア文明の時間の考え方を表すのは?
A. 九進法 B. 二進法 C. 24進法 D. 60進法 - メソポタミアの神殿建築の名前は?
A. ピラミッド B. ジッグラト C. タワー D. パゴダ - 「目には目を、歯には歯を」と書かれた法典の名前は?
A. ローマ法 B. ハンムラビ法典 C. モーセの十戒 D. エジプト王命令
✅ 単語の確認問題の答え
- A. チグリス川とユーフラテス川
- C. 楔型文字
- D. 60進法
- B. ジッグラト
- B. ハンムラビ法典
用語練習問題(記述式)
- メソポタミア文明が川の近くに発展した理由を説明しなさい
- 楔形文字はどのように書かれ、どんなことに使われましたか
- ジッグラトの役割と意味について説明しなさい
- 60進法は現代の私たちの生活の中でどのように使われていますか
- ハンムラビ法典の内容と、どのような社会を目指していたかを説明しなさい
✅ 用語練習問題の解答例
- 川の氾濫によって肥えた土が運ばれ、農業が発展したため
- 粘土板に尖った棒で書かれ、契約や記録に使われた
- 神をまつる階段型の神殿で、宗教と政治が結びついていたことを示している
- 1時間=60分、1分=60秒など、時間や角度の計算に使われている
- 「目には目を」という復讐法で、秩序を守り争いを防ぐ社会を作ろうとした
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