「金閣は金色なのに、銀閣はなぜ銀じゃないの?」
「戦乱の中で、どうして静かな文化が生まれたの?」
この記事では、室町時代の代表的な文化「金閣・銀閣・書院造・水墨画・民衆芸能」について中学生にもわかりやすく紹介します。
現代の和室のもとになった建築、銀閣の意外な裏話、民衆が支えた日本文化のルーツなど、“室町の美”を深掘りしていきましょう!
室町文化
1. 金閣と銀閣の違いとは?
| 建物 | 建てた人 | 特徴 |
|---|---|---|
| 金閣 | 足利義満(3代将軍) | 金色に輝く豪華な建物 |
| 銀閣 | 足利義政(8代将軍) | 黒く落ち着いた、日本家屋風の建物 |
金閣は「旅行で見に行くなら人気」だけど、住むなら銀閣が圧倒的人気!
生徒の声:「まぶしすぎて暮らせない」「銀閣は落ち着いた感じ」「金閣に住んだら補修代が大変!」
銀閣に銀が貼られていない理由は…
応仁の乱で幕府が財政難に陥ったから。義政は甲冑まで質屋に入れていたという説も!
ちなみに「銀閣」と名付けたのは江戸時代の人々。義政ではないのです。
2. 和室のもととなった「書院造」
書院造の特徴(東求堂同仁斎など)
- 畳・襖・床の間・障子・棚・机などの“仕切り”のある部屋
→ それまでの寝殿造から“部屋”という空間が生まれた!
書院造から広がった文化
- 茶の湯
- 生け花
- 水墨画
- 能・狂言
銀閣は、まさに「日本らしい落ち着いた文化のシンボル」なのです
3. 水墨画・石庭などの武家文化
水墨画
- 墨一色で自然や人間を表現
- 作者:雪舟
→ 禅宗の僧が中心に描いた
石庭
- 龍安寺の庭園が有名
→ 石と木を巧みに配置する芸術。河原者と呼ばれる人々が活躍
武家文化の特徴
→ 簡素で気品があり、“静けさの美”を大切にした様式
4. 民衆文化も発展した!
能の合間に演じられる「狂言」
→ 民衆の生活・感情を表現
→ 例:チョコプラ長田さんがマネする和泉元彌さん=狂言の流派!
絵入り物語「御伽草子」
→ 一寸法師などが登場
→ 今の絵本のルーツ!テーマは「出世」「逆転劇」
足利学校
→ 上杉氏に保護され、全国から人材が集まる
→ 学ばれた内容は「儒学」
支配者だけでなく、民衆が文化の担い手になったのが室町時代!
キーワードまとめ
| 用語 | 内容 |
|---|---|
| 金閣・銀閣 | 豪華さの象徴と質素な美の象徴。義満と義政が建てた代表的建築物。 |
| 書院造 | 畳・障子・床の間など“和室”の原型となる建築様式。銀閣で発展。 |
| 水墨画 | 墨一色で自然などを描く芸術。雪舟が代表人物。 |
| 石庭 | 龍安寺の庭園など、石と木で作られる静かな空間芸術。河原者が担い手。 |
| 能・狂言 | 武家中心の芸能と、民衆の感情を描くコメディ。観阿弥・世阿弥が能を発展。 |
| 御伽草子 | 一寸法師など、絵付き物語。今の絵本のルーツ。 |
| 足利学校 | 儒学などを学ぶ学問の場。民衆の知へのアクセスの象徴。 |
確認問題(選択式)
- 銀閣に銀が貼られていない理由として正しいものは?
A. 義政の趣味 B. 金がなかった C. 火事で消えた D. 江戸時代に剥がされた - 書院造の特徴として当てはまらないものは?
A. 畳 B. 障子 C. 庭園 D. 床の間 - 水墨画を描いた人物は?
A. 雪舟 B. 世阿弥 C. 義政 D. 和泉元彌 - 一寸法師などが読まれた絵入り物語は?
A. 竹取物語 B. 御伽草子 C. 枕草子 D. 日本書紀 - 室町時代の文化として正しいものは?
A. 派手で贅沢 B. 静けさと落ち着き C. 遊郭文化 D. 西洋風美術
答え
- B:金がなかった
- C:庭園
- A:雪舟
- B:御伽草子
- B:静けさと落ち着き
記述練習問題
- 銀閣が金閣とは違って質素なつくりになっている理由を、歴史的背景から説明しなさい。
- 書院造とはどのような部屋の様式か。見た目の特徴と文化のつながりをふまえて説明しなさい。
- 室町文化の特色として、民衆が文化に関わるようになった理由を具体例とともに書きなさい。
解答例
1. 銀閣を建てた義政の時代は、応仁の乱によって京都が焼け野原になり、幕府の力が弱まっていました。そのため財政も厳しく、銀を貼る余裕がなかったと考えられています。
2. 書院造は畳・襖・障子・床の間などがあり、部屋を仕切る構造が特徴です。この様式から、茶の湯・水墨画・生け花などの静かで落ち着いた日本文化が生まれました。
3. 室町時代には、能の合間に狂言が演じられたり、御伽草子が広まったりして、民衆が文化の担い手となる場面が増えました。足利学校で儒学を学ぶなど、知識へのアクセスも広がったからです。


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