皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく歴史を学んでいきましょう。
フランス人の画家ビゴーが描いた「東アジアの情勢」です。
一見すると「いじめ」のようにも見えますが、実はこれ、当時の世界が注目していた世紀のビッグマッチを描いたものなのです。誰が味方で、誰が黒幕なのか? 風刺画の裏側に隠された「大人の事情」を解説します!
東アジアの情勢~日露戦争までの道程~
1. 登場人物をズーム!リング上の配役まとめ

この風刺画には4人の人物が登場します。それぞれの役割を整理してみましょう。
| 人物 | 国 | 役割・ポーズ |
| 真ん中の小男 | 日本 | 日本刀を抜き、必死な形相で大男に立ち向かおうとしています。 |
| 左の大男 | ロシア | 圧倒的な体格差。余裕の表情でタバコをふかし、小男を迎え撃とうとしています。 |
| 右で背中を押す人 | イギリス | 「行け行け!」と日本の背中をグイグイ押しています。 |
| 一番右のパイプの人 | アメリカ | 腕を組んで、静かに試合の行方を見守っています。 |
2. なぜ小男(日本)は無謀な戦いに挑むのか?
当時の日本とロシアの国力差は、大人と子供どころではありませんでした。
- 軍隊の数:ロシアは世界最大級。
- 国の予算:ロシアは日本の数倍。
- 国土の広さ:比べるまでもありません。
それなのになぜ、日本は刀を抜いたのでしょうか? 理由はロシアの「南下政策」にあります。ロシアは凍らない港(不凍港)を求めて、朝鮮半島や満州へとグイグイ進出してきました。
「このままでは日本も飲み込まれてしまう!」という恐怖が、日本を極限の決断へと追い込んだのです。
3. 【面白い豆知識】背中を押すイギリスの「下心」
風刺画で日本を応援しているイギリス。一見、いい人に見えますが、実は「自分の手を汚したくない」という本音がありました。
★ 歴史の裏側:日英同盟のカラクリ
当時、イギリスもロシアがアジアへ進出してくるのを邪魔だと思っていました。でも、自分たちで戦うのはお金もかかるし面倒くさい……。
そこで、1902年に日英同盟を結び、日本を「ロシア番犬」として戦わせようとしたのです。イギリスからすれば、日本は「勇敢な若者」というより、「便利な身代わり」だったのかもしれません。
4. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 風刺画「東アジアの情勢」で、日本を背後から後押ししている国はどこですか。
【問2】 ロシアが冬でも活動できる港を求めて南へ勢力を広げようとした政策を何といいますか。
【問3】 1902年に、ロシアの進出を警戒した日本とイギリスが結んだ同盟は何ですか。
【問4】 日清戦争で獲得した「遼東(りょうとう)半島」を、ロシア・フランス・ドイツが清に返還させた出来事を何といいますか。
【問5】 日露戦争で、ロシアの「バルチック艦隊」を撃破した日本の連合艦隊司令長官は誰ですか。
5. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】イギリス
【問2】南下政策(なんかせいさく)
【問3】日英同盟(にちえいどうめい)
【問4】三国干渉(さんごくかんしょう)
【問5】東郷平八郎(とうごうへいはちろう)
6. まとめ


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