「将軍のおひざもと」「天下の台所」「株仲間」をわかりやすく解説

歴史
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 江戸時代は江戸、大坂、京都が繁栄した

 江戸の繁栄とは?

 大阪の繁栄とは?

 京都の繁栄とは?

 どうして繁栄したのか

 わかりやすく、解説していきます。

キーワード

・三都

・将軍のおひざもと

・天下の台所

・蔵屋敷

・株仲間

三都の繁栄~江戸、大坂、京都~

① 三都とは?

三都

 江戸・大阪・京都の三つの都市を合わせた意味

 江戸時代に入ると三都が繁栄をしていきます。

② 江戸の繁栄~将軍のおひざもと~

(江戸図屏風に見る、初期の江戸 出典:Wikipedia

 江戸は現在の東京です。

 江戸城には徳川家康をはじめとする将軍が住み続けました。

 将軍が住む町だから、江戸は「将軍のおひざもと」と呼ばれました。

 将軍が住んでいるだけでなく、徳川の家臣が江戸城の周りには住んでいました。

 将軍に直接会える大名の「旗本

 将軍に会えない「御家人

 それぞれ住居をかまえていました。

 また、江戸のまわりには各藩の屋敷がありました。

 各藩の大名などが参勤交代で江戸に行った時に生活をする場です。

 また、子供や妻が人質となっているところでもあります。

 このように武士が住んでいました。

将軍のおひざもと

 江戸のことで、江戸には将軍がいた上に、武士が多く住んでいたことから言われた

③ 大阪の繁栄~天下の台所~

 大阪商業で繁栄をします。

 大阪には町人が多く住んでいました。そのため、商業が活発になります。

 また、諸藩が蔵屋敷を置きました。

蔵屋敷

 諸藩が年貢米や特産品を売りさばく倉庫

 蔵屋敷に様々な藩の特産品が集まってきていました。

 米、野菜などの特産品が大阪の蔵屋敷に集まっています。

 「まるで台所のようだ!

 ということで「天下の台所」と呼ばれるようになります。

天下の台所

 大阪のことで諸藩の年貢米や特産品が集まる蔵屋敷が大阪にあったため天下の台所と呼ばれた

大阪は天下の台所

④ 京都の繁栄~天皇のお住まい~

 江戸時代は京都天皇が住まわれていました。

 794年の平安京からずっと都であり続けました。

 朝廷寺社があり、学問や文化の中心地です。

 手工業も盛んです。

 京都の「西陣織」や「京焼」などの伝統的工芸品が江戸時代から作られていました。

⑤ 大阪・江戸の貨幣

 大阪と江戸では流通する貨幣が違っていました。

 大阪がある西日本では銀が流通

 江戸がある東日本では金が流通

 支払いの時に困ります。

 金銀の交換をする商売がはじまります。

 「両替商」が金と銀を両替してくれます。

 もちろんタダではありません。手数料を取ります。

⑥ 株仲間

 江戸時代、同業者ごとに商人が「株仲間」と呼ばれる組織をつくります。

 株仲間は幕府や藩に税を納めるかわりに営業を独占する権利を与えられた組織です。

株仲間

 藩や幕府に税を納めるかわりに営業を独占する組織

 営業を独占できれば儲けられます。

 もしも、スマホの会社が1社しかない場合。基本使用料が3万円でも使わざるを負えません。

 スマホの会社が10社あれば、「どこで買おうかな?」と選ぶことができます。また、10社の中で競争が働き、値段が安くなります。

 株仲間を結成することで商人たちは営業を独占してぼろ儲けできる仕組みでした。

 室町時代の「座」と同じイメージです。

まとめ

  1. 江戸、大坂、京都を合わせて三都と呼ばれた
  2. 江戸は将軍がいることから「将軍のおひざもと」と呼ばれた
  3. 大阪は蔵屋敷に各藩の特産品が集まることから「天下の台所」と呼ばれた
  4. 京都は天皇が住まわれていて学問文化の中心地だった
  5. 江戸では金大阪では銀が流通したため、両替商が成長した
  6. 商人たちは、同業者ごとに営業を独占する株仲間を結成した

用語確認 一問一答

① 江戸時代の江戸の呼ばれ方

② 大阪にあった諸藩が年貢米や特産品を売ったりする倉庫

③ 江戸時代の大阪の呼ばれ方

④ 金と銀を交換することで儲けた商人

⑤ 藩や幕府に税を納める代わりに営業を独占した同業者の組織

用語確認 一問一答 ~答え~

① 天下の台所
② 蔵屋敷
③ 天下の台所
④ 両替商
⑤ 株仲間

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