「聖徳太子」とは わかりやすく簡単に解説

歴史
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 誰もが知っている聖徳太子

 聖徳太子はどんなことをしたのか

 聖徳太子は天皇中心の政治を行った

 天皇中心の政治のため

 冠位十二階、十七条の憲法をした

 聖徳太子は遣隋使を送り、隋との交流を図る

 聖徳太子の政治を

 わかりやすく、簡単に解説していきます。

キーワード

・聖徳太子

・隋

・冠位十二階

・十七条の憲法

・遣隋使

聖徳太子

(真ん中が聖徳太子とも推定されるが描かれた肖像画 出典:Wikipedia

① 東アジアの様子

 聖徳太子が生きていた頃の、東アジアの状況です。

 中国は「宋」が滅んで「」という強大な帝国が統一していました。

 隋は、すでに、律令(刑罰の決まりや政治の仕組みの法律)、戸籍、税の制度を整備していました。

 西暦500年代で整備する。

 強大な国だということが分かります。

② 聖徳太子とは

 聖徳太子が政治を行っていた頃の日本の様子

 有力な豪族が「誰を次の大王にするか」を争っていました。

 有力な豪族に「蘇我氏」がいました

 蘇我氏渡来人と協力して、もう一方の有力な豪族の「物部氏」を滅ぼします。

 蘇我氏は女性推古天皇を即位させます。

 推古天皇の甥(おい)だったのが「聖徳太子」です。

 聖徳太子は蘇我馬子と協力をします。

 聖徳太子推古天皇摂政になります。

摂政

 天皇が幼い場合や女性の場合に代わりに政治を行う役職

③ 天皇中心の政治を目指す

 聖徳太子が摂政となり政治を行います。

 聖徳太子が目指した政治は

 天皇中心の政治

です。

 有力な豪族が中心になって政治を行うのではなく、

 天皇が中心となって政治を行う国を目指します。

 聖徳太子が行った政策は「天皇中心の政治」を目指すものです。

④ 冠位十二階

 冠位十二階とは、冠の色で地位を表わします。

 メリットは、家柄ではなく才能や功績のある人物を役人にできる制度です。

冠位十二階

 冠の色で地位を表わし、家柄ではなく才能や功績のある人を役人にできる制度

 これまでは「家柄」を重視していました。

 それが原因で家同士で権力争いが起きやすい状況でした。

 「家柄中心の政治」になります。

 冠位十二階で、才能や功績を重視することでより良い政治が行うことができる。

 「天皇中心の政治」になりやすいです。

 冠位十二階は「冠の色によって地位を定めた」一番位が高い色は、「紫」です。

⑤ 十七条の憲法

 十七条の憲法は、仏教や儒教の考え方をとりいれたものです。

 天皇の命令に従うべき、役人の心構えが示されました。

十七条の憲法

 天皇に従う役人の心構えを示した

 十七条の憲法により「天皇中心の政治」が強化されます。

 十七条の憲法の条文です。

十七条の憲法
 一に曰く、和をもって貴しとなし、さからうことなきを宗とせよ
 二に曰く、あつく三宝を敬え。三宝とは仏・法・僧なり
 三に曰く、詔をうけたまわりては必ずつつしめ

 現代語訳

十七条の憲法
 第一に、みんな仲良く、争いごとをやめなさい 
 第二に、仏、仏教、お坊さんを大事にしなさい
 第三に、天皇の命令を守りなさい

 「みんなが仲良くしよう」「怒るのはやめよう」という当たり前のことを示しました。

⑥ 遣隋使

 聖徳太子は中国の「」との交流を図ります。

 「遣隋使」です。小野妹子を随に派遣しました。

遣隋使

 小野妹子などを随に使者を送った

 遣隋使は、随との「対等外交」を目指します。

 聖徳太子が小野妹子にもたせた手紙には

日がのぼる国の天子より、日がしずむ国の天子へ手紙を送る

 と書かれています。

 これに随の皇帝の煬帝(ようだい)は怒ります。

 理由は2つ

 1つ目は、「天子」というのは中国の皇帝のことです。

 それを日本が使っていることです。つまり、日本と隋は対等であるということを聖徳太子は示します。

 2つ目は、隋のことを日がしずむ国と書かれていたことです。

 これは、位置関係を示していますが、隋の煬帝は面白くありません。

 しかし、隋は日本にお礼の使者を送っています。

 理由は隋は高句麗を攻めようと考えていました。

 日本と対立することは隋にとって得策ではないと考えました。

 日本から隋に留学生を派遣し、交流が図られます。

まとめ

  • 国内では有力な豪族が争う中、聖徳太子は蘇我馬子と協力をして政治を行った
  • 聖徳太子は推古天皇の摂政となり、政治を行った
  • 聖徳太子は天皇中心の政治を目指した
  • 冠位十二階で家柄ではなく才能や功績のある人物を役人にできるようにした
  • 十七条の憲法で天皇に従う役人の心構えを示した
  • 隋に遣隋使を派遣し、随と対等な関係を目指し、隋に留学生を派遣できるようになった

用語確認 一問一答

① 推古天皇の摂政となり政治を行った人物

② 聖徳太子が行った冠の色で地位を分け、実力がある者を役人に取り立てる仕組み

③ 聖徳太子がつくった天皇に従う役人の心構え

④ 隋に派遣した使節

⑤ 最初に隋に派遣された使節の中心人物

用語確認 一問一答 ~答え~

① 聖徳太子
② 冠位十二階
③ 十七条の憲法
④ 遣隋使
⑤ 小野妹子

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