昭和恐慌とは?政党政治の行きづまりと国民の苦しみをわかりやすく解説!

歴史
この記事は約7分で読めます。

皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく歴史を学んでいきましょう。

1920年代、日本は大正デモクラシーの波に乗り、普通選挙法が成立して「これからは国民が主役の民主主義だ!」と希望に満ちていました。

しかし、その後に待っていたのは、現代の私たちが想像もできないほどの「どん底の不景気」でした。 子どもたちはお弁当を持ってこれず、農村では家族を救うために娘が売られる……そんな悲劇が日本中で起きたのです。

「なぜそんなに景気が悪くなったの?」「政治家は何をしていたの?」 今回は、日本の運命を大きく変えた昭和恐慌(しょうわきょうこう)の正体をガチ解説します!

昭和恐慌


1. 「憲政の常道」と政党政治の黄金時代

まず、当時の政治のおさらいです。 明治時代に生まれた政党(自由党・立憲改進党など)が成長し、1918年の原敬(はらたかし)内閣から、議会の多数派が政権を握る政党内閣が当たり前になりました。

  • 憲政の常道(けんせいのじょうどう) 「立憲政友会」と「憲政会(のちの立憲民政党)」という2つの大きな政党が、交互に政権を担当するルールのことです。

一見、民主的で良さそうに見えますが、この後、経済の大混乱によって国民の怒りが爆発することになります。


2. 不景気の連鎖:震災・金融・そして「世界」

日本がどん底に落ちたのは、偶然が重なった「負の連鎖」のせいでした。

  1. 大戦後の不景気: 第一次世界大戦中の「大戦景気」が終わり、日本製品が売れ残るようになりました。
  2. 関東大震災(1923年): 首都・東京が壊滅。復興のために膨大な借金が必要になり、経済がさらに苦しくなりました。
  3. 金融恐慌(1927年): 銀行が次々とつぶれ、人々がお金を引き出せなくなるパニックが起きました。
  4. 世界恐慌(1929年): アメリカの株価大暴落から始まった世界的な不況が、日本にトドメを刺しました。

★ 社会人先生のポイント:生糸(きいと)の悲劇 当時の日本の主力輸出商品は「生糸」でした。これがアメリカで高級ストッキングに使われていたのですが、不況のアメリカ人は「ストッキングどころじゃない!」と買い控えたため、日本の農家は大打撃を受けたんだよ。


3. 「空弁当」と娘の身売り:恐慌のリアル

昭和恐慌(1930年〜)の被害は、特に農村部で深刻でした。

  • 欠食児童(けっしょくじどう) お弁当を持ってこれない子どもが続出。「お腹が痛い」と嘘をついて、お昼時間に教室を離れる子もいました。これがきっかけで、国が予算を出して学校給食が広まることになります。
  • 農村の悲劇: 1930年は豊作すぎて米の価格が暴落(豊作貧乏)、1931年は凶作。収入がゼロになった東北地方などでは、家族が生きるために娘を売る(身売り)という悲しい出来事が相次ぎました。
  • 小作争議労働争議 苦しい生活を改善しようと、農民や労働者が団結して抗議活動を激化させました。

4. 財閥(ざいばつ)への怒りと政党政治の終わり

国民がこれほど苦しんでいるのに、裏で儲けている人たちがいました。それが財閥(三井・三菱など)です。

  • 政財界の癒着: 財閥は政治家にわいろを渡し、自分たちに有利な政策を作らせていました。
  • 国民の不信感: 「政党も財閥も、自分たちの利益のことしか考えていない! 国民を救ってくれるのは軍部だけだ!」という空気が強まっていきます。

この国民の怒りが、のちの五・一五事件や、軍部が暴走を始めるきっかけとなっていくのです。


5. 実力確認!一問一答(テスト・受験対策)

【問1】 議会の多数派を占める政党が内閣を組織することを何といいますか?

【問2】 1927年、銀行への不信から人々が預金を引き出そうと殺到し、多くの銀行が休業に追い込まれた出来事は何ですか?

【問3】 1929年、アメリカの株価暴落から始まった世界規模の不況を何といいますか?

【問4】 1930年代初め、世界恐慌の影響で日本の景気が極端に悪化したことを何といいますか?

【問5】 恐慌の影響で生活が苦しくなり、お弁当を持ってこれなくなった子どもたちのことを何といいますか?


6. 一問一答の答え

【問1】 政党内閣

【問2】 金融恐慌

【問3】 世界恐慌

【問4】 昭和恐慌

【問5】 欠食児童


7. テスト・受験に出る論述問題と答え

【問題】 世界恐慌が、当時の日本の農村にどのような影響を与えたか、「生糸」という言葉を使って説明しなさい。

【答え】 最大の輸出先であるアメリカが不況になったことで、高級ストッキングの原料である生糸の輸出が激減し、価格が暴落した。これにより、養蚕を行っていた農村の収入が絶たれ、生活が困窮して欠食児童や娘の身売りなどの深刻な社会問題が発生した。


8. まとめ

  1. 憲政の常道により政党政治が行われたが、経済の立て直しに失敗し国民の信頼を失った!
  2. 関東大震災金融恐慌世界恐慌のトリプルパンチが昭和恐慌を引き起こした!
  3. アメリカへの生糸輸出がストップし、農村では欠食児童や身売りが起きるほどの惨状となった。
  4. 政治家と財閥の癒着に対する国民の怒りが、軍部への期待と支持に変わっていった!


コメント

タイトルとURLをコピーしました