1939年に始まった第二次世界大戦――
その戦場はヨーロッパからアジア、アフリカまで広がり、まさに「世界」を巻き込んだ戦争でした。
本記事では、ヒトラー率いるナチス・ドイツの拡大政策、ユダヤ人の迫害、ポーランド侵攻から連合国との全面戦争、ファシズム国家の同盟、そして各国のレジスタンスまで、第二次世界大戦の流れを中学生にもわかるようにやさしく解説します。
第二次世界大戦
アウシュビッツとユダヤ人迫害
- オシフィエンチム(現在のポーランド)に建てられたアウシュビッツ強制収容所
→ ヒトラー率いるナチスがユダヤ人を収容・強制労働・虐殺した場所。
ガス室や線路の分岐は「運命の分かれ道」
→ 学校・公園・映画館などに行けない、ユダヤ人の自由は次々に奪われました
第二次世界大戦の主な国と陣営
- 枢軸国:ドイツ・イタリア・日本(ファシズム国家)
- 連合国:イギリス・フランス・アメリカ・ソ連 など
それぞれの国が同盟や戦略で入り乱れ、まさに「世界大戦」の様相に
ドイツの拡大政策と独ソ不可侵条約
- ドイツはオーストリアとチェコスロバキアを併合(戦わずに奪う)
- チェコスロバキアは国際会議にも呼ばれず、自国の一部を勝手に譲渡される事態に
- ドイツは東の脅威であるソ連と「独ソ不可侵条約」を結び、背後の安全を確保
ポーランド侵攻で第二次世界大戦開戦!
1939年、ドイツがポーランドに侵攻
→ これに対してイギリス・フランスがドイツへ宣戦布告
→ 第二次世界大戦が始まります!
ヒトラーの電撃戦とヨーロッパ支配
- ドイツはフランスを電撃的に攻めてパリを占領
- イギリスには爆撃開始(ロンドン大空襲)
- 同時に日本・イタリアと「日独伊三国同盟」を結成
→ ヒトラー・ムッソリーニ・松岡洋右(日本外相)の写真が残っている。松岡洋右は国際連盟脱退の人物 日本を“枢軸国”側へ導いた人物
ソ連侵攻と裏切り——独ソ不可侵条約を破棄
- ドイツは最終的にソ連の領土(特に小麦地帯)を狙う
- 西のフランスを制圧後、独ソ不可侵条約を破ってソ連に侵攻
- ドイツはソ連を挟み撃ちにするため、東側の同盟国として日本と手を組みました
→日独伊三国同盟
アメリカの参戦と連合国の結束
- アメリカ・イギリス・フランス・ソ連などは「連合国」として団結
- 「大西洋憲章」を発表し、ファシズム国家との戦いを明言
- 一方、ドイツ・イタリア・日本は「枢軸国」として連携を深めていきます
- アメリカの参戦は1941年の太平洋戦争から
各国の抵抗運動「レジスタンス」
- ドイツに占領されたフランスやヨーロッパ各地で、
→ 地元の人々がナチスに対して密かに抵抗活動(レジスタンス)
→ 情報活動・武力行動・市民デモなど、命がけの運動が広がっていきました
まとめ
用語 | 解説 |
---|---|
ナチス | ヒトラー率いるドイツの政党。ユダヤ人迫害や戦争を推進 |
アウシュビッツ | ポーランドにある強制収容所。ユダヤ人が大量に殺害された |
独ソ不可侵条約 | ドイツとソ連の間で互いに攻めないと約束した条約(後に破棄) |
枢軸国 | ドイツ・イタリア・日本のファシズム同盟国家 |
連合国 | イギリス・フランス・アメリカ・ソ連などナチスと戦った国々 |
レジスタンス | ドイツ支配下で行われた市民による抵抗活動 |
確認問題
単語の確認問題(選択式)
- ドイツが最初に侵攻したことが第二次世界大戦のきっかけとなった国は?
A. ソ連 B. オーストリア C. ポーランド D. チェコスロバキア - アウシュビッツ強制収容所があった国は?
A. ドイツ B. フランス C. イタリア D. ポーランド - ドイツ・日本・イタリアで結んだ同盟の名前は?
A. 三国協定 B. ファシスト連盟 C. 日独伊三国同盟 D. 大西洋条約 - ドイツが最終的に破棄したソ連との条約は?
A. 西方条約 B. 独ソ不可侵条約 C. 武装中立協定 D. 平和共同宣言 - ドイツ支配下で起こった市民の抵抗運動を何という?
A. レボリューション B. レジスタンス C. コミューン D. アピール運動
✅ 単語の確認問題の答え
- ポーランド
- ポーランド
- 日独伊三国同盟
- 独ソ不可侵条約
- レジスタンス
✍️ 用語練習問題(記述式)
- アウシュビッツ
- ナチス
- 独ソ不可侵条約
- 枢軸国
- レジスタンス
✅ 用語練習問題の答え
- ヒトラー率いるナチスがユダヤ人を強制収容・殺害した場所。ポーランドにある
- ヒトラーが率いたドイツの政党。差別政策と軍事侵略を行った
- ドイツとソ連がお互いに攻撃しないと決めた条約(1939年)
- ドイツ・イタリア・日本のファシズム同盟国の総称
- 占領下のフランスやヨーロッパで行われたナチスへの市民の抵抗運動
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