終戦直後の日本は、焦土と化した国土と混乱する経済を抱えていました。
そんな中で進められたのが、「農地改革」と「財閥解体」。
この記事では、戦後日本の再出発を支えたこの2つの大改革について、現代の日本にもつながる視点でわかりやすく解説します!
農地改革と財閥解体
1. 農地改革とは?「地主と小作人の関係」を変えた革命
戦前の農村では、多くの農民が地主の土地を借りて耕す「小作人」でした。
- → 収穫の一部は地主へ
- → 生活が苦しいのに、土地の権利はない…
政府がとった方法とは?
- 地主の土地を国が買い取り、小作人に売り渡す
- 分かりやすく言うと、「家賃暮らしの人に家をあげた」ようなこと!
結果:1940年→1947年で自作地の割合が大幅に上昇
→ 農民の生活が安定し、食糧生産も回復へ!
2. 財閥解体とは?「巨大企業グループ」をばらした改革
戦前の経済を支配していたのが財閥(ざいばつ)です。
- 例:三菱・三井・住友・安田など
- 銀行・保険・重工業などあらゆる業種を持ち株会社が一括管理
- → 一族のトップが経済の実権をにぎり、競争が阻まれていました
どうやって解体したの?
- 財閥の持ち株会社を解体(株を売却)
- → 子会社は別々の会社に
- → 同族経営から自由競争の経済へ
結果:戦後日本の企業社会は「資本の集中」から「分散と競争」へと大きく転換!
まとめ
用語 | 解説 |
---|---|
小作人 | 他人の土地を借りて農作業をする農民 |
自作農 | 自分の土地を所有して農業をする農民 |
財閥 | 一族が多くの企業を支配する巨大経済グループ |
持ち株会社 | 他の企業の株を所有して支配する会社のしくみ |
財閥解体 | 巨大財閥を分割・廃止して経済の公平化を進めた改革 |
確認問題
単語の確認問題(選択式)
- 農地改革の目的は何だった?
A. 農民を都市に移住させる B. 地主を支援する
C. 小作人を自作農にする D. 税金を軽減する - 財閥が戦前に持っていた特徴は?
A. 一族で小規模経営 B. 官僚が経営
C. 業種が1つに限定されていた D. 多くの企業を支配していた - 持ち株会社の解体とは?
A. 本社を解体する B. 地主の土地を売る
C. 株を分散し企業を独立させる D. 教科書を作る
✅ 単語の確認問題の答え
- C. 小作人を自作農にする
- D. 多くの企業を支配していた
- C. 株を分散し企業を独立させる
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