めざせ一等国!岩倉使節団が見た欧米の衝撃と「世界の常識」

歴史
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皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も一緒に社会科の歴史について学んでいきましょう!

明治時代が始まり、日本は必死に「近代国家」になろうとしていました。当時の世界には、残酷なまでの「格付け」があったからです。

今日は、日本が世界に打って出た最初の大プロジェクト、「岩倉使節団」のお話です。

岩倉使節団


1. 当時の「世界の常識」:三つのランク

19世紀の世界は、大きく分けて3つのランクに分類されていました。

  • 列強(一等国):産業革命を成し遂げ、経済・軍事力で植民地を獲得していく国。
  • 普通の国(二等国):経済や軍事がまだ未発展な国。
  • 植民地(三等国):列強に支配され、資源や市場として利用される国。

列強にとって植民地は、資源を安く手に入れ、製品を高く売れる「金のなる木」でした。日本はこのままでは「三等国」になってしまう……そんな危機感があったのです。


2. 岩倉使節団の派遣:最大の目的は?

(岩倉使節団 左から木戸孝允、山口尚芳、岩倉具視、伊藤博文、大久保利通 出典:Wikipedia

1871年、明治政府は右大臣の岩倉具視(いわくらともみ)を全権大使とする大規模な使節団を欧米へ送りました。
メンバーには、のちに政治の中心となる木戸孝允、大久保利通、伊藤博文らも含まれていました。

彼らの最大の目的は不平等条約の改正です。

江戸時代に結ばれた「領事裁判権を認め、関税自主権がない」という屈辱的な条件を書き直そうとしたのです。


3. 「法律がない国とは無理!」突きつけられた現実

最初に到着したアメリカで、彼らは大きな壁にぶつかります。

  • ハプニング:条約改正の交渉には「天皇の国書」が必要だと言われ、若手の伊藤博文が日本へとんぼ返りする羽目に。
  • 冷たい反応:ようやく準備を整えても、アメリカ側からは「日本には近代的な法律がないから、条約改正なんてムリムリ!」と門前払いされてしまいました。

ここで彼らは気づきます。「まず日本を欧米並みに作り変えないと、相手にもされない」と。ここから、目的は「欧米の視察」へと大きく舵を切ることになります。


4. 欧米視察での驚きとハプニング

ヨーロッパに渡った一行は、日本との圧倒的な差にがく然とします。いたるところに工場や鉄道、立派な道路がある……。その視察中には、慣れない文化ゆえの面白いエピソードも残っています。

  • エレベーターで悲鳴:初めて動く箱(エレベーター)に乗り、動き出した瞬間に驚いて悲鳴をあげた。
  • 下水道に感動:目に見える建物だけでなく、地下に整備された下水道の仕組みに深く感銘を受けた。
  • 詐欺の被害:銀行の倒産詐欺にあい、大切なお金をだまし取られる苦い経験も。
  • レディーファーストに困惑:女性を優先する欧米の習慣を、当時の武士出身の彼らは少し奇妙に感じたようです。
(ウインザー城 出典:Wikipedia

5. 女性留学生と「津田梅子」

この使節団には、将来の日本を担う5人の女性留学生も同行していました。

その中の最年少が、当時わずか6歳の津田梅子(つだうめこ)です。2024年から新5000円札の顔になる人物として有名ですね。

彼女たちは、女子教育の重要性を日本に持ち帰ることになります。

(シカゴ滞在中の女子留学生5名 出典:Wikipedia)

6. 基本用語のキーワード

重要単語意味・ポイント
岩倉使節団1871年、欧米に派遣された使節団。全権大使は岩倉具視。
不平等条約の改正使節団の当初の目的。法律の未整備を理由に拒否された。
津田梅子随行した最年少の女性留学生。のちに津田塾大学を創立。
内治(ないじ)国内の政治や産業の整備。大久保利通らが優先した。

7. 基礎用語の確認問題(3問)

【問1】岩倉具視を全権大使として欧米に派遣されたグループを何といいますか。

【問2】岩倉使節団の当初の大きな目的を2つ答えなさい。

【問3】岩倉使節団に同行した最年少の女子留学生で、新5000円札の顔になるのは誰ですか。


8. 基礎用語の確認問題の答え

【問1】 岩倉使節団

【問2】 不平等条約の改正、欧米の視察(政治・経済・社会など)

【問3】 津田梅子


9. 高校入試対応:記述問題

【問題】

岩倉使節団がアメリカで条約改正を求めた際、拒否された理由を簡潔に説明しなさい。

【解答例】

当時の日本には、欧米諸国が納得できるような近代的な法律や裁判制度が整っていなかったため。

まとめ

岩倉使節団は、当初の目的だった条約改正には失敗しました。しかし、彼らがその目で見た「欧米の凄さ」は、その後の日本の近代化(富国強兵・殖産興業)の強力なエンジンとなりました。一等国への道は、この驚きと悔しさから始まったのです!

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