徳川吉宗の「享保の改革」を徹底解説~借金だらけの幕府を救った米将軍のガチな節約術~

歴史
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皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく歴史を学んでいきましょう。

今回のテーマは、江戸時代最大の財政立て直し作戦「享保(きょうほう)の改革」です!

江戸幕府最後のあがき?水野忠邦の「天保の改革」を中高生向けにスッキリ解説!株仲間の解散、人返しの令、上知令がなぜ失敗したのか。百姓一揆と打ちこわしの違いやテストに出る論述問題まで網羅した決定版です。

主役は第8代将軍、徳川吉宗(とくがわよしむね)

実は吉宗が将軍になったとき、幕府の貯金は底をつき、借金まみれの絶望的な状況でした。そんなピンチを彼はどう切り抜けたのか? 現代のビジネスにも通じる、驚きの「収入アップ・支出ダウン」の裏ワザをスッキリ解説します!

享保の改革


1. 幕府のピンチを救った「米将軍」吉宗の登場

(徳川吉宗像(徳川記念財団蔵) 出典:Wikipedia

徳川吉宗は、和歌山(紀州藩)からやってきた「現場たたき上げ」の将軍でした。

当時の幕府は、5代綱吉時代の派手な政治や災害の影響で、お財布がスカスカ。そこで吉宗は、幕府の財政を安定させるために、「年貢(お米)」を中心とした大改革を始めます。

あまりにお米を大切にしたため、ついたあだ名は「米将軍(こめしょうぐん)」

彼の改革は大きく分けて3つの柱で成り立っています。


2. ミッション①:ガチの「収入アップ」大作戦

まずは入ってくるお金(お米)を増やすことから始めました。

★ 上げ米(あげまい)の制

大名たちに、「参勤交代で江戸にいる期間を1年から半年に短くしてあげるから、その代わり1万石につき100石のお米を幕府に納めなさい」というルールを決めました。

「時間の自由」と「お米」をトレードした、非常に合理的な政策です。

★ 新田開発(しんでんかいはつ)

「田んぼが足りないなら作ればいいじゃない!」ということで、大規模な新田開発を進めました。

この結果、幕府に納められるお米の量は10年間で10%以上もアップ! お財布事情は一気に改善へと向かいました。


3. ミッション②:徹底的な「支出ダウン」大作戦

吉宗は、部下たちに「節約しろ!」と言うだけでなく、自分自身が一番のミニマリストでした。

★ 倹約令(けんやくれい)

武士たちに「派手な暮らしはやめて、質素に暮らしなさい」と命令。

吉宗自身も、服は高級なシルク(絹)ではなく質素なコットン(木綿)、食事は白米ではなく玄米に「一汁一菜(いちじゅういっさい)」という超健康的な粗食を貫きました。トップがこれだけ徹底すれば、部下も贅沢はできませんよね。

★ 大奥(おおおく)のリストラ

当時、江戸城の大奥には約1000人の女性が暮らしており、幕府の予算のなんと1/4を消費していました。

吉宗はここで、「若くて美しい女性50人」をまずリストラしました。「若くて美しければ、城を出てもすぐに次の仕事や結婚相手が見つかるだろう」という、吉宗なりの合理的な判断(現代なら大炎上間違いなし!)で、大奥の予算を30%もカットしました。


4. ミッション③:社会を整える「システム整備」

お金の問題だけでなく、不公平な裁判や火事の問題にもメスを入れました。

★ 公事方御定書(くじかたおさだめがき)

それまで曖昧だった裁判の基準をまとめ、法律を作りました。「この罪を犯したら、この刑罰」というマニュアルを作ったことで、裁判が公平かつスピーディに行われるようになりました。

★ 目安箱(めやすばこ)の設置

庶民の生の意見を聞くために、目安箱を置きました。ここから生まれたのが、貧しい人のための病院「小石川養生所(こいしかわようじょしょ)」や、火事から街を守る「町火消(まちびけし)」です。

★ 歴史の裏側:町火消の仕事は「壊すこと」?

当時の消火は、今のように水で火を消すのではなく、燃えている周りの家をどんどん壊して、火が燃え広がるのを防ぐ「破壊消防」がメインでした。そのため、火消しの人たちは今の消防士というより、身軽で力持ちな「とび職」のようなスペシャリスト集団だったんですよ。


5. 改革の結果:黒字化成功!でも庶民は……

改革の結果、幕府の財政は見事に黒字化しました! しかし、手放しでは喜べませんでした。

お米がたくさん獲れるようになると、今度は「お米の値段が下がる」という問題が発生しました。吉宗はお米の値段を上げるために、商人に「お米の買い占め」をさせましたが、これが原因でお米の値段が跳ね上がり、庶民がご飯を食べられなくなるという皮肉な結果を招きました。

  • 打ちこわし:お米を買い占めた商人を襲う騒動。
  • 百姓一揆(ひゃくしょういっき):重すぎる年貢に耐えかねた農民たちの反乱。

こうして、幕府は潤ったものの、人々の不満は高まっていくことになります。


6. 【豆知識】吉宗のスペックが規格外すぎる!

最後に、テストには出ないけど面白い吉宗のヒミツを紹介します。

  1. 身長がデカい!:当時の平均身長が155cmくらいの時代に、吉宗は182cmもあったと言われています。現代ならバスケットボール選手並みの威圧感ですね。
  2. ゾウが見たい!:ベトナムからゾウを日本に連れてこさせました。「享保のゾウ」として江戸中で大ブームになったんですよ。
  3. 実は末っ子:紀州藩主の4男として生まれ、本来は将軍になるはずのないポジションからトップに登りつめた、まさに「シンデレラ・ボーイ(おじさん)」なんです。

7. 入試に出る記述問題

【問題】

徳川吉宗が「上げ米の制」を定めた際、大名に求めた条件と、その代わりに与えた特例について説明しなさい。


8. 答え

【解答例】

大名に対し、石高1万石につき100石の米を幕府に納めさせる代わりに、参勤交代による江戸滞在期間を半年間に短縮した。


9. まとめ

  1. 享保の改革は、8代将軍徳川吉宗による幕府の財政立て直し作戦である
  2. 上げ米の制新田開発で収入を増やし、幕府の貯金を増やした
  3. 倹約令を出し、吉宗自らも木綿の服を着て玄米を食べるなど、徹底した節約を行った
  4. 公事方御定書で裁判の基準を作り、目安箱で庶民の意見を取り入れた
  5. 財政は黒字になったが、年貢の負担増やお米の価格高騰で打ちこわし百姓一揆が多発した
  6. 吉宗は182cmの長身でゾウ好きという、個性的な将軍だった

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