19~20世紀の世界の当たり前が「帝国主義」
帝国主義とは何か?
帝国主義についてわかりやすく、解説
キーワード
・帝国主義
・列強(一等国)
・植民地
帝国主義
① 列強(一等国)を目指す
19~20世紀の世界の考え方です。
世界の国は大きく分けて3つのグループがありました。
列強(一等国)
二等国
植民地(三等国)
軍事力を背景に植民地を持つ国
当時は軍事力を持ち、植民地を持つことが当たり前の国です。
逆に支配されないためにも軍事力が必要でした
植民地を持たない国
明治時代の初期の日本です。
植民地を獲得するために軍事力を高める。
植民地にされないためにも軍事力を高めます。
植民地支配されている国
残念ながら列強(一等国)に植民地支配されいてる国です。
② 19世紀後半の欧米列強
欧米の国々は産業革命により安い製品を大量に生産できるようになりました。
最初は軽工業が発達しました。
その後に、製鉄、機械、鉄道などの産業が発達して、国力をつけていきます。
産業革命の後、大量に安い製品を作ることができる。
しかし、自国だけでなく、海外に製品を売りたい
植民地なら言うことをきいて大量に購入してくれる
列強(一等国)は植民地の拡大を目指します。
軍事力を背景に植民地を広げていくことを「帝国主義」といいます。
軍事力を背景に植民地や勢力範囲を広げていくこと
③ 帝国主義の目的
帝国主義の目的は主に2つあります。
1つ目が「製品を売る市場を求めること」
産業革命によって大量に安い製品を生産できる。
製品を売る市場を求めて植民地支配や勢力範囲の拡大をしていきます。
2つ目が「生産に必要な資源を得ること」
製鉄、機械、鉄道を作るのに、様々な資源が必要です。
石炭、鉄鉱石、ゴム、鉛、石油、等々
植民地が持っている資源を使い、自分の国がさらに成長していきます。
持てる国はさらに持て 持てない国はさらに持てない
④ 帝国主義の結果
アフリカはほとんどが欧米の植民地にされました。
植民地支配されなかった国はエチオピアとリベリアのみです。
東南アジアも欧米の植民地にされました。
植民地支配されなかった国はシャム(現在のタイ)のみです。
欧米によりアジアの植民地支配はスエズ運河の開通によって加速します。
スエズ運ができる前まで、アフリカ大陸を回って、アジアへ行っていました。
スエズ運河が開通することで、アジアへ行く時間が3分の1に短縮されました。
3分の1の時間で行けるので、植民地支配をよりしやすい環境になります。
アジアの植民地支配が早まります。
帝国主義のまとめ
- 19~20世紀の世界は列強(一等国を目指していた)
- 帝国主義とは軍事力を背景に植民地や勢力範囲を広げていくこと
- 帝国主義の目的 1つ目が産業革命によって大量生産される製品の市場を求めたこと
- 帝国主義の目的 2つ目が製品を生産するための資源を求めたこと
- 帝国主義の結果 アフリカや東南アジアなどは欧米の植民地となった
- スエズ運河の開通によってアジアの植民地化が進んだ
用語確認 一問一答
① 軍事力により植民地支配を進めたこと
② 帝国主義で求めた2つのこと
③ 何の開通によりアジアの植民地化が進んだか
用語確認 一問一答 ~答え~
① 帝国主義
② 製品を売る市場 製品を作る資源
③ スエズ運河