皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく歴史を学んでいきましょう。
19世紀後半から20世紀にかけて、世界はまさに「サバイバルゲーム」のような状態でした。強い国が弱い国を飲み込んでいく……そんな時代のキーワードが帝国主義(ていこくしゅぎ)です。
「なぜ昔の国々はあんなに植民地を欲しがったの?」 そのギモンを、中学生の皆さんにどこよりも分かりやすく解説します!
帝国主義
1. 世界の「格付け」!一等国・二等国・三等国の違い
当時の世界は、大きく3つのグループに格付けされていました。
| グループ | 特徴 | 当時の日本の立ち位置 |
| 一等国(列強) | 軍事力を背景に、多くの植民地を持つ国 | 最終的な目標! |
| 二等国 | 独立しているが、植民地は持っていない国 | 明治時代初期の日本 |
| 三等国(植民地) | 列強に支配されている国 | 絶対にこうなりたくない! |
当時の国々は「支配するか、支配されるか」の二択を迫られていました。日本が必死に軍隊を強くし、近代化を急いだのは、三等国(植民地)にされないためだったのです。
2. なぜ植民地が必要だったのか?(産業革命との関係)
そもそも、なぜ「帝国主義」なんていう強引な動きが起きたのでしょうか?その理由は産業革命(さんぎょうかくめい)にあります。
工場で製品を大量に安く作れるようになると、国は2つの壁にぶつかりました。
- 「売る場所が足りない!」(市場の確保)自分の国だけでは製品が余ってしまいます。「言うことを聞く植民地の人に、大量に買ってもらおう!」と考えたのです。
- 「材料が足りない!」(資源の確保)鉄、石炭、石油、ゴムなど、機械を作るための資源が必要です。「植民地からタダ同然で資源を持ってこよう!」というわけです。
3. 世界はどうなった?(アフリカと東南アジアの悲劇)
軍事力を背景に勢力を広げる「帝国主義」の結果、地図は欧米諸国の色で塗りつぶされました。
- アフリカ:リベリアとエチオピア以外のほぼすべてが植民地に。
- 東南アジア:シャム(現在のタイ)以外のほぼすべてが植民地に。
さらに、アジアの植民地化を加速させたのがスエズ運河(すえずうんが)の開通です。
豆知識:スエズ運河の衝撃
以前はアフリカ大陸をぐるっと回っていた航路が、運河のおかげでショートカット可能に!アジアへの移動時間が3分の1に短縮されました。これにより、欧米列強はより効率よく、スピーディーにアジアを支配できるようになったのです。
4. 基礎用語の確認問題(一問一答)
【問1】 19世紀後半、軍事力を背景に他国を支配し、植民地を広げようとした動きを何といいますか。
【問2】 帝国主義の主な目的は、製品を売るための「市場」と、何を得ることでしたか。
【問3】 19世紀末のアフリカ大陸で、独立を保っていた2つの国を答えなさい。
【問4】 東南アジアで唯一、欧米の植民地にならなかった国はどこですか。
【問5】 地中海と紅海を結び、アジアへの航路を劇的に短縮させた運河を何といいますか。
5. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】帝国主義
【問2】資源(しげん)
【問3】リベリア、エチオピア
【問4】シャム(タイ)
【問5】スエズ運河
6. 高校入試に出る記述問題
【問題】
19世紀後半、欧米列強がアジアやアフリカへの植民地拡大を急いだのはなぜですか。「産業革命」という言葉を使って、経済的な理由を説明しなさい。
【解答例】
産業革命によって大量生産された製品を売るための市場や、生産に必要な資源を確保するため。




