皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく歴史を学んでいきましょう。
「武士」と聞くと、皆さんはどんな姿を想像しますか?
豪華な鎧を着て戦っている姿? それともお城を守っている姿?
実は、誕生したばかりの頃の武士は、「どこで働いているか」によって、生活スタイルも仕事内容も全く違っていたんです。
今回は、2つの有名な絵巻物、「粉河寺縁起絵巻(こかわでらえんぎえまき)」と「平治物語絵巻(へいじものがたりえまき)」をヒントに、当時の武士のリアルな姿に迫ります!
1. 地方の武士:自分の土地は自分で守る!

平安時代、地方では新しい田んぼ(荘園)が次々と作られていました。しかし、せっかく作った土地を奪い合ってケンカが起きるようになります。
そこで、自分の屋敷や田んぼを守るために、武器を持って武装した人々が現れました。これが「地方の武士」の始まりです。
★ 『粉河寺縁起絵巻』に見る暮らし
この絵巻物には、地方武士の屋敷が描かれています。
- 防御力重視: 屋敷の周りには「溝(堀)」があり、敵が攻めてこないようになっています。
- 質素な暮らし: 貴族の豪邸に比べると屋敷は小さく、食事も「これで戦えるの?」と心配になるほど質素なものでした。
2. 都の武士:天皇や上皇をガードせよ!

一方で、都(京都)に住む武士たちは、今でいう「SP(セキュリティポリス)」のような仕事をしていました。
特に、白河上皇が始めた院政(いんせい)の時代には、身分にとらわれずに実力のある武士が採用されました。
★ 『平治物語絵巻』に見る仕事
- 主な仕事: 天皇の住まいを警備する「護衛(ごえい)」や、都の治安を守ること。
- 北面の武士(ほくめんのぶし): 上皇の御所の北側に詰め、上皇を直接ガードするエリート武士たちも登場しました。
3. 【比較表】都 vs 地方!武士のビフォーアフター
| 項目 | 地方の武士(じかたのぶし) | 都の武士(みやこのぶし) |
| 主な役割 | 屋敷・領地の警備 | 天皇・上皇の護衛 |
| 誕生の理由 | 土地の奪い合いから守るため | 貴族や皇族の用心棒として |
| 拠点 | 自分の領地(荘園など) | 都(京都)の御所付近 |
| 描かれた資料 | 粉河寺縁起絵巻 | 平治物語絵巻 |
4. 【豆知識】武士のパワーの源は「玄米」!?
資料集で貴族と武士の食事を比べると、圧倒的に貴族の方が豪華です。
しかし、武士の食事には秘密がありました。
★ 強さの秘密
当時の武士の主食は、精米していない「玄米」。
おかずは少なかったですが、この玄米はビタミンやミネラルが豊富で、非常にスタミナがつきました。
華やかな料理を食べて脚気(かっけ:栄養不足の病気)に悩まされた一部の貴族よりも、実は武士の方がずっと健康でパワフルだったのかもしれませんね。
5. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 平安時代、田んぼや屋敷を守るために武装した人々を何といいますか。
【問2】 天皇が位をゆずった後も「上皇」として政治を行う仕組みを何といいますか。
【問3】 白河上皇の護衛として、御所の北側に配置された武士を何といいますか。
【問4】 地方武士の生活や屋敷の様子が描かれている絵巻物は何ですか。
【問5】 都の武士の戦いや護衛の様子が描かれている絵巻物は何ですか。
6. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】 武士
【問2】 院政(いんせい)
【問3】 北面の武士(ほくめんのぶし)
【問4】 粉河寺縁起絵巻
【問5】 平治物語絵巻
7. 入試に出る記述問題
【問題】
平安時代、地方において武士が誕生した背景を、「土地(しゆう地)」という言葉を使って説明しなさい。
8. 答え
【解答例】
開墾によって増えた私有地(荘園)をめぐり、各地で土地の奪い合いが起きたため、それらを自力で守る必要があったから。
9. まとめ



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