皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく歴史を学んでいきましょう。
歴史の教科書で一番有名な絵といえば、ウマに乗った武士が爆発に驚いているあの絵ですよね。
「蒙古襲来(元寇)」の様子を描いた「蒙古襲来絵詞(もうこしゅうらいえことば)」です。
でも、あの絵に描かれている武士の名前や、空中で爆発している黒い玉の正体、詳しく知っていますか? 今回は、テストや入試で狙われるポイントをスッキリ解説します!
元軍との戦い~蒙古襲来絵詞~
1. 「竹崎季長(たけざきすえなが)」ってどこにいるの?
この絵巻物の主人公は、肥後国(熊本県)の御家人、竹崎季長です。

「ごほうびゼロ」にブチギレ! 九州から鎌倉まで直談判
元軍を追い払った後、季長はワクワクしながら恩賞(ごほうび)を待っていました。しかし、結果はまさかの「なし」。
普通ならここで諦めるか、地元で愚痴を言って終わりですが、季長は違いました。
なんと、馬や家財道具を売り払って旅費を作り、熊本(肥後)から鎌倉まで約1,000km以上の道のりを、直接文句を言いに行ったのです! 現代で言えば、平社員が社長に直談判するために、自費で九州から東京本社まで乗り込むようなものです。
「俺が一番乗りだったんだ!」という超アピール

(竹崎季長 – Wikipedia)
鎌倉に着いた季長は、恩賞の窓口である幕府の役人・安達泰盛(あだちやすもり)に詰め寄ります。
季長: 「私は文永の役で、誰よりも早く敵陣に突っ込みました! ウマも負傷したし、自分もケガをしました! なのに、なぜ恩賞がないんですか!?」役人: 「いや、証拠がないし……他にも頑張った人はたくさんいるからねぇ……」
ここで季長が放った言葉が名言(?)です。
「恩賞が欲しくて戦ったんじゃない! 先駆け(一番乗り)をしたという名誉を認めてほしいだけだ!(※でも領地はください)」この熱意(と、あまりのしつこさ)に圧倒された安達泰盛は、ついに季長に新しい領地を与え、ウマまでプレゼントしてくれました。
絵巻物は「勝利の報告」ではなく「証拠写真」
季長がこの「蒙古襲来絵詞」を描かせたのは、恩賞をもらった後、さらに10年以上経ってからのことです。
なぜ描かせたのか? それは「俺がこれだけ頑張って、ちゃんと幕府に認められたんだぞ!」ということを末代まで伝えるためです。
自分が一番目立つように描く
「てつはう」でピンチだったことも描く(苦労のアピール)
恩賞をくれた安達泰盛との面談シーンも描く
まさに、現代のSNSで「社長に直談判して昇進ゲットしたなう!」と自慢の写真をアップするような感覚だったわけです。
2. 空飛ぶ爆弾「てつはう」の衝撃
季長のウマのすぐそばで、「ボーン!」と爆発している黒い玉。これが当時の最新兵器「てつはう」です。
- 中身は何?:陶器の中に火薬と鉄片(スクラップ)を詰め込んだ、今の「手榴弾」のようなものです。
- 何がすごかった?:当時の日本には「爆発」という概念がありませんでした。ものすごい音と光に、武士だけでなくウマもパニックになってしまいました。
- 戦い方の違い:日本軍が「やあやあ我こそは!」と1対1で名乗りを上げている間に、元軍はこの「てつはう」を使い、集団で一気に攻めてきたのです(集団戦法)。
3. 【豆知識】ジンギスカン鍋のルーツは「カブト」!?
「蒙古襲来」といえば、美味しいお肉料理「ジンギスカン」を思い浮かべる人もいるかもしれませんね。
★ 兵士の知恵
モンゴルの兵隊(元軍)は、遠くまで遠征するために荷物を極限まで減らしていました。
お腹が空いたとき、彼らはなんと自分の鉄製のカブトを鍋の代わりにして、羊の肉を焼いて食べていたという説があります。
ジンギスカン鍋の真ん中が盛り上がっているのは、カブトの形の名残だと言われているんですよ。
4. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 13世紀、世界帝国を築いたモンゴル民族のリーダー(元を建国した人物)は誰ですか。
【問2】 文永の役(1274年)の際、元の使者を斬り捨てて戦う決意をした鎌倉幕府の執権は誰ですか。
【問3】 元軍が使った、火薬を詰め込んだ投擲兵器を何といいますか。
【問4】 自分の手柄を証明するために「蒙古襲来絵詞」を制作させた、肥後国の御家人は誰ですか。
【問5】 元軍の2回にわたる襲来をまとめて何といいますか。
5. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】 フビライ・ハン
【問2】 北条時宗(ほうじょうときむね)
【問3】 てつはう(鉄炮)
【問4】 竹崎季長(たけざきすえなが)
【問5】 元寇(げんこう) ※蒙古襲来
6. 入試に出る記述問題
【問題】
1回目の襲来(文永の役)において、日本軍が苦戦した理由を「戦法」と「武器」の2つの観点から説明しなさい。
7. 答え
【解答例】
日本軍は1対1の個人戦を挑んだが、元軍は集団戦法で対抗したこと。また、元軍がてつはうという強力な火器を使用したこと。
8. まとめ



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