皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく歴史を学んでいきましょう。
教科書や美術館で一度は見かけたことがある、あのウサギとカエルが相撲をとっている絵。
「なんだか可愛い落書きみたいだな」と思っていませんか?
実はこれ、「鳥獣人物戯画(鳥獣戯画)」といって、日本が世界に誇る国宝であり、「日本最古の漫画」とも呼ばれる超すごい作品なんです。
今回は、カエルとウサギが一体何をしているのか、なぜ800年以上も愛されているのか、その秘密をスッキリ解説します!
鳥獣戯画
1. 鳥獣戯画ってどんな作品?(基本データ)
まずは、テストにも出る基本情報を整理しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
| 正式名称 | 鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが) |
| 時代 | 平安時代末期 〜 鎌倉時代初期(約800年前) |
| 作者 | 鳥羽僧正(とばそうじょう)という説があるが、実は不明(複数の絵師が描いたとされる) |
| 場所 | 高山寺(こうさんじ)(京都市)に伝わる |
| 構成 | 甲・乙・丙・丁の4巻(全部合わせると44メートル以上!) |
2. カエルとウサギは何をしてるの?(甲巻の見どころ)

皆さんがよく知っているウサギやカエルが登場するのは、一番有名な「甲巻(こうまき)」です。 ここでは動物たちが、まるで人間のように遊んだり、儀式をしたりしています。これを擬人化(ぎじんか)といいます。
① ウサギとカエルの相撲
一番有名なシーンですね。カエルがウサギの耳を噛んだり、足技をかけたりして、最後はカエルが勝利! 投げ飛ばされたウサギの足が空を舞う様子は、今見ても躍動感たっぷりです。
② 動物たちの水遊び
ウサギが鼻をつまんで水に飛び込んだり、カエルが口から水を吹いたりしています。まるで現代の夏休みの光景のようですよね。
③ 猿の法事(ほうじ)
猿が僧侶(お坊さん)の格好をして、カエルの本尊(仏様)にお経をあげているブラックユーモアたっぷりのシーンもあります。当時の貴族や僧侶の様子を、動物を使って風刺(ふうし:皮肉ること)したのではないかと言われています。
3. ここがすごい!「日本最古の漫画」と言われる理由
なぜ、ただの古い絵がここまで評価されるのでしょうか? それは、現代のマンガやアニメに通じる「テクニック」が詰まっているからです。
- 「吹き出し」はないけれど、動きがわかる:線一本で、走っている勢いや、笑っている表情を見事に表現しています。
- 「効果線」のルーツ:何かが動いた跡を線で描く手法(スピード線)のような表現が、この頃から既に見られます。
- ストーリー性:右から左へ絵巻物を広げていくことで、時間が流れる「コマ割り」のような役割を果たしています。
4. 意外と知らない!乙・丙・丁巻の中身
実は、ウサギとカエルが出てくるのは「甲巻」だけ。他の3巻には違う世界が広がっています。
| 巻 | 内容の特徴 |
| 甲巻 | ウサギ、カエル、猿などの擬人化された動物の遊び。 |
| 乙巻 | 馬、牛、鷹などの実在する動物や、麒麟や龍などの空想上の動物の図鑑的スケッチ。 |
| 丙巻 | 前半は人間が遊ぶ様子(囲碁や双六)、後半は再び動物。 |
| 丁巻 | 勝負事をする人間が中心。かなり荒々しく、コミカルなタッチ。 |
5. 基礎用語の確認問題(5問)
【問1】 鳥獣戯画において、動物が人間のように振る舞う表現を何といいますか。
【問2】 鳥獣戯画が伝わる、京都にある世界遺産のお寺はどこですか。
【問3】 鳥獣戯画の作者と伝えられている、平安時代の僧侶は誰ですか。
【問4】 全部で4巻ある鳥獣戯画のうち、ウサギとカエルの相撲が描かれているのは何巻ですか。
【問5】 墨一色で描かれた絵のことを、漢字2文字で何といいますか。
6. 基礎用語の確認問題の答え
【問1】 擬人化(ぎじんか)
【問2】 高山寺(こうさんじ)
【問3】 鳥羽僧正(とばそうじょう)
【問4】 甲巻(こうまき)
【問5】 水墨画(すいぼくが) ※あるいは白描(はくびょう)
7. まとめ



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