武士の仕事と暮らし~~都と地方で大違い!?~

歴史
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皆さん、こんにちは!「社会人先生」です。今日も楽しく歴史を学んでいきましょう。

「武士」と聞くと、皆さんはどんな姿を想像しますか?

豪華な鎧を着て戦っている姿? それともお城を守っている姿?

実は、誕生したばかりの頃の武士は、「どこで働いているか」によって、生活スタイルも仕事内容も全く違っていたんです。

今回は、2つの有名な絵巻物、「粉河寺縁起絵巻(こかわでらえんぎえまき)」「平治物語絵巻(へいじものがたりえまき)」をヒントに、当時の武士のリアルな姿に迫ります!


1. 地方の武士:自分の土地は自分で守る!

地方の武士(粉河寺縁起絵巻 – Wikipedia

平安時代、地方では新しい田んぼ(荘園)が次々と作られていました。しかし、せっかく作った土地を奪い合ってケンカが起きるようになります。

そこで、自分の屋敷や田んぼを守るために、武器を持って武装した人々が現れました。これが「地方の武士」の始まりです。

★ 『粉河寺縁起絵巻』に見る暮らし

この絵巻物には、地方武士の屋敷が描かれています。

  • 防御力重視: 屋敷の周りには「溝(堀)」があり、敵が攻めてこないようになっています。
  • 質素な暮らし: 貴族の豪邸に比べると屋敷は小さく、食事も「これで戦えるの?」と心配になるほど質素なものでした。

2. 都の武士:天皇や上皇をガードせよ!

都の武士(トーハク『六波羅ろくはら行幸ぎょうこうの巻』

一方で、都(京都)に住む武士たちは、今でいう「SP(セキュリティポリス)」のような仕事をしていました。

特に、白河上皇が始めた院政(いんせい)の時代には、身分にとらわれずに実力のある武士が採用されました。

★ 『平治物語絵巻』に見る仕事

  • 主な仕事: 天皇の住まいを警備する「護衛(ごえい)」や、都の治安を守ること。
  • 北面の武士(ほくめんのぶし): 上皇の御所の北側に詰め、上皇を直接ガードするエリート武士たちも登場しました。

3. 【比較表】都 vs 地方!武士のビフォーアフター

項目地方の武士(じかたのぶし)都の武士(みやこのぶし)
主な役割屋敷・領地の警備天皇・上皇の護衛
誕生の理由土地の奪い合いから守るため貴族や皇族の用心棒として
拠点自分の領地(荘園など)都(京都)の御所付近
描かれた資料粉河寺縁起絵巻平治物語絵巻

4. 【豆知識】武士のパワーの源は「玄米」!?

資料集で貴族と武士の食事を比べると、圧倒的に貴族の方が豪華です。

しかし、武士の食事には秘密がありました。

★ 強さの秘密

当時の武士の主食は、精米していない「玄米」。

おかずは少なかったですが、この玄米はビタミンやミネラルが豊富で、非常にスタミナがつきました。

華やかな料理を食べて脚気(かっけ:栄養不足の病気)に悩まされた一部の貴族よりも、実は武士の方がずっと健康でパワフルだったのかもしれませんね。


5. 基礎用語の確認問題(5問)

【問1】 平安時代、田んぼや屋敷を守るために武装した人々を何といいますか。

【問2】 天皇が位をゆずった後も「上皇」として政治を行う仕組みを何といいますか。

【問3】 白河上皇の護衛として、御所の北側に配置された武士を何といいますか。

【問4】 地方武士の生活や屋敷の様子が描かれている絵巻物は何ですか。

【問5】 都の武士の戦いや護衛の様子が描かれている絵巻物は何ですか。


6. 基礎用語の確認問題の答え

【問1】 武士

【問2】 院政(いんせい)

【問3】 北面の武士(ほくめんのぶし)

【問4】 粉河寺縁起絵巻

【問5】 平治物語絵巻


7. 入試に出る記述問題

【問題】

平安時代、地方において武士が誕生した背景を、「土地(しゆう地)」という言葉を使って説明しなさい。


8. 答え

【解答例】

開墾によって増えた私有地(荘園)をめぐり、各地で土地の奪い合いが起きたため、それらを自力で守る必要があったから。


9. まとめ

  1. 地方の武士は、自分の私有地(荘園)を守るために武装して誕生した
  2. 粉河寺縁起絵巻には、堀を巡らせた防御力の高い屋敷(警備)の様子が描かれている
  3. 都の武士は、院政を行う上皇などの護衛として活躍した
  4. 平治物語絵巻には、都で戦う武士の躍動感あふれる姿が見られる
  5. 武士はもともと身分が低かったが、実力で政治の中心へと上り詰めていくことになる

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