5代目将軍の徳川綱吉が行った政策
儒学の中で上下関係を重んじる朱子学をすすめる
経済政策では小判の質を落とす
過度な動物愛護の法律の「生類憐みの令」
徳川綱吉とは
生類憐みの令とは
わかりやすく、簡単に解説していきます。
キーワード
・徳川綱吉
・朱子学
・生類憐みの令
徳川綱吉
① 朱子学をオススメ
徳川綱吉は儒学を推奨しました。
儒学の中でも特に「朱子学」を学ばせました。
儒学の中でも主従関係や上下関係を重視する学問
徳川綱吉はなぜ朱子学に目をつけたのか。
江戸幕府は、幕藩体制のもと「幕府が上」「藩が下」の主従関係・上下関係です。
また「江戸幕府は上」「人民は下」と主従関係・上下関係が明確です。
江戸幕府にとって「主従関係・上下関係」を重視する朱子学は、幕府の権威を保つために有効な学問でした。
② 経済政策~小判の質を下げる~
徳川綱吉の時に、江戸幕府は財政難に苦しみます。
徳川綱吉がお金を使っていました。
「広大な神社造営」「③の生類憐みの令で見る犬へのお金」「お祭りや催し物」などにお金を使います。
佐渡金山をはじめとする鉱山では、手掘りで採掘可能な鉱脈を掘りつくし、金や銀の産出量は目に見えて低下してしまう。
徳川綱吉は、お金を「慶長小判」から「元禄小判」に小判を変えました。
金の含有量を減らすことで、幕府から出て行く金を減らすことができます。
余ったお金で幕府の借金を返済しようと考えます。
しかし、問題が起こりました。
小判の価値を下げると、これまで小判10枚で買えていた物が小判13枚や15枚に値上がりします。
金の含有量を減らしたので、小判自体の価値が下がった。
お店の人は前よりも小判の数を多くもらわないと割に合わなくなります。
物の値段が上がったのです。つまり物価の上昇です。
この貨幣改鋳は、庶民にとっては困った政策でした。
③ 生類憐みの令
徳川綱吉は、犬を愛していました。
極端な動物愛護の法令の「生類憐みの令」を出しました。
生類憐みの令の内容です。
生類憐みの令
・犬を殺すと死罪
・鳥、牛、蚊を殺すと罰せられる
・釣りは禁止
・オオカミ駆除できず⇒町うろうろする
特に優遇された犬です。
犬には
・建設したのは、東京ドーム20個分の広さの超々巨大犬小屋
・年間100億円をかけて、10万匹もの犬を飼育
・豪華な食事
・走り放題のドッグラン
犬にとっては夢のような世界です。
人間に対しても、子捨て手を禁止するなど、人道的な人ではありました。
しかし、何事を行き過ぎはよくありません。
徳川綱吉が亡くなると、すぐに「生類憐みの令」は廃止されます。
まとめ
用語確認 一問一答
① 江戸幕府の第五代将軍
② 徳川綱吉がすすめた主従関係・上下関係を重視する儒学
③ 徳川綱吉が出した犬を中心とする動物愛護の法律
用語確認 一問一答 ~答え~
① 徳川綱吉
② 朱子学
③ 生類憐みの令