江戸時代初期の17世紀
百姓は年貢を納めることが仕事だった
18世紀頃から百姓の生活が変化してきた
それまで、「お米を集める生活」から
「お金を集める生活」に変化した
土地を手放す小作人になる者
土地を買い集めて地主になる者
江戸時代の農村の変化とは
わかりやすく、簡単に解説していきます。
江戸時代の農村の変化
① 農具・肥料の発展
江戸時代に入り石高(お米のとれる量)が多くなった
理由は「農具の進歩」と「効果の高い肥料」である。
農具の進歩
・備中ぐわ 深く耕せる
・千歯こぎ すばやく脱穀できる
・唐箕 不純物を取り除ける
効果の高い肥料
・干鰯 干した鰯をくだいた肥料
② 農村の貨幣経済
農具の進歩、効果の高い肥料を買わなければいけません。
お米では買えません。
貨幣(お金)が必要になってきます。
農村にも「貨幣経済」が浸透してきます。
お米や野菜を作り自分たちで消費をする自給自足から
お米や野菜だけでなく、商品作物を作り貨幣を得る「貨幣経済」へと移っていきます。
③ 農村で貧富差の拡大
貨幣経済が農村に浸透します。
商品作物を栽培できる環境にある者
多くの土地を持っていた者
これらは、貨幣経済の導入にスムーズに進めます。
商品作物を栽培できる場合、貨幣(お金)を稼ぐことができます。
多くの土地を持っていた者は、生活に余裕があり、自分たちでご飯を食べることができます。
一方、土地が小さい者は、自分のお米の収入だけでは食べていけません。
借金をします。
貧しい者は貧しくなる仕組みです。
借金が返せなくなると、土地を手放します。
土地を手放した者は小作人になります。
生活が厳しくなり土地を手放した者
小作人となるか、都市に出稼ぎに行きました。
都市に行ったとしても、仕事があるかは分かりません。
一方、お金を貸していた者は土地を買い集めていきます。
土地を買い集めた者は地主になります。
手放した土地を買い集めた者
まとめ
用語確認 一問一答
① 貨幣(お金)で物が売買される経済
② 農村で土地を手放した者
③ 農村で土地を買い集めた者
用語確認 一問一答 ~答え~
① 貨幣経済
② 小作人
③ 地主