戦争が終わった日本で、新しいルールがスタートします――それが「日本国憲法」です。
戦争をしない国へ、そして国民が主役の社会へ。
この記事では、平和・人権・選挙・教育の全てが変わった戦後の日本を、「日本国憲法の3つの原理」とともに、中学生にもわかる言葉で丁寧に解説します!
日本国憲法
1. 戦争をしない国へ。「戦争放棄」の絵が伝えたもの
憲法を紹介する1枚の絵には、海に捨てられる戦艦や戦闘機、そして新たに登場する電車や船、車の姿。
- 捨てられる:軍艦、戦闘機、ロケット
- 生まれる:電車、蒸気船、トラック
軍事力を手放し、暮らしの発展に力を注ぐ国へ
→ この意思こそが日本国憲法の中に込められています
3.日本国憲法の制定と3つの基本原理
- 公布:1946年11月3日(文化の日)
- 施行:1947年5月3日(憲法記念日)
3つの基本原理はコレ!
原理 | 内容 |
---|---|
国民主権 | 国のあり方を決めるのは「国民」 |
平和主義 | 戦争はしない。軍隊も持たない |
基本的人権の尊重 | すべての人が生まれながらに持つ権利を大切に |
3. 選挙制度も大改革!
戦前は? → 25歳以上の男子のみ
戦後は? → 20歳以上の男女すべて
- 初めての女性議員:39人も当選!(戦前は0人)
「女が選挙なんて…」の時代から、男女平等のはじまりへ
→ これが現代の選挙制度のベースになっています
4. 教育制度の大改革!小6+中3が当たり前に?
戦前:小学校6年で終わり or 進学は一部のみ
戦後:「教育基本法」で改革!
- 小学校6年+中学校3年=9年間の義務教育がスタート
- 誰もが平等に学ぶ時代に
- 軍事的な教科書内容は黒塗りに
例:
「ワタナベサンが グンカンノエヲカキマシタ」
→ 軍艦を連想 → 黒く塗りつぶされ、言葉自体を削除!
まとめ
用語 | 意味 |
---|---|
日本国憲法 | 戦争放棄・国民主権・人権尊重を定めた憲法(1947年施行) |
国民主権 | 国民が政治の主役であるという原則 |
教育基本法 | 義務教育9年間など教育の基本ルールを決めた法律 |
男女平等選挙 | 初めて20歳以上の男女すべてに与えられた選挙権 |
戦争放棄 | 軍隊を持たず、戦争を行わないという日本の方針 |
確認問題
単語の確認問題(選択式)
- 日本国憲法が施行された日付は?
A. 1945年5月3日 B. 1946年11月3日 C. 1947年5月3日 D. 1948年3月15日 - 憲法の3つの基本原理に含まれないのはどれ?
A. 平和主義 B. 軍事優先 C. 国民主権 D. 基本的人権の尊重 - 戦後、初めて選挙権を持ったのは?
A. 21歳の男子 B. 20歳以上の男子 C. 20歳以上の男女 D. 25歳以上の男子のみ - 義務教育9年間を定めた法律は?
A. 学校基本法 B. 教育指導法 C. 義務学習法 D. 教育基本法 - 戦後、教科書の軍国的表現はどうされた?
A. 赤く囲む B. 英語に訳す C. 黒塗りにする D. 金色に強調する
✅ 単語の確認問題の答え
- A. 1947年5月3日
- B. 軍事優先
- C. 20歳以上の男女
- A. 教育基本法
- C. 黒塗りにする
✍️ 用語練習問題(記述式)
- 日本国憲法の3つの基本原理を答えなさい
- 教育基本法とはどのような法律ですか?
- 戦後、選挙制度はどのように変わりましたか?
- 戦後の教科書にはどのような変化がありましたか?
- 日本国憲法が生まれた目的は何ですか?
✅ 単語の確認問題の答え
- 国民主権、平和主義、基本的人権の尊重
- 小中学校の9年間を義務教育とし、教育の目的と方向性を定めた法律
- 20歳以上の男女すべてに選挙権が与えられ、女性の国会議員も誕生した
- 軍事を連想させる言葉は黒塗りにされ、平和・人権を重視した内容に変更された
- 戦争を繰り返さず、国民が主役となる平和で民主的な国をつくるため
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